SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

悲しき鉄道員

保坂和志のエッセイとも小説ともつかないような話が割と好きで、たまに読んでいるんですが、先日の片岡義男ほど不思議感はないのだけど、日常の中の当たり前のことが、なんていうか、見方によって不思議な世界というか、不思議ではないのか? なんかまるで違った世界観に変貌していくのが面白かったりして、つい最近もエッセイを読んでいたら、表題の「ショッキング・ブルーの「悲しき鉄道員」が好きで中学校の頃良く聞いていた」という話のくだりで、「?」という文字が頭に浮かんだ。
「「悲しき鉄道員」って、ショッキング・ブルーだっけ? いや違うよ、違うグループだったよ」って思いお越したわけなんですよ。
私も当時洋楽を気になり始めた頃で、ラジオで湯川れい子さんとケーシー・ケイスン?さんだったかの全米トップ40を聞いたりしていて、その前の「ヴィーナス」が大好きで、よくあのサビの部分を、友達の秋葉くんのあだ名“チョキバ”に変えて、“アイミョ ヴィーナス アイミョ バヤッス チョーキバや”なんて歌ってたりしていたもんで、、、。
で、なぜかそのあとにヒットしたこの「悲しき鉄道員」のシングルを友達が買うと言い出して、熊野前商店街唯一のマルエレコード店に一緒に買いに行った思い出があるんです。その時の記憶では、ショッキング・ブルーじゃなかったはずなんですが、、、。
うーん気になるってんで、やっぱヤホってみちゃうと、、、なんとショッキング・ブルー! しかしながら、回転数を上げ、アップテンポにして発売したらしいので、やっぱボーカルの声がちょっと妙なんすよね。だから違うバンドと勘違いしたのかな? なんて思ったりしたんだけど、なんかスッキリしない。
なもんで、時間もあるので(笑)当時70年のヒットした洋楽をまたヤホってみたんですよ。そしたらば、なんとその頃やっぱり好きだった「ミスター・マンデー」という曲が出てきたんすね。
うん、ピンときました。これっす、これ! これを友達が買ったんだった。スーッと晴れてくアタマ。「ミスター・マンデー」と混同してたんですね。
なははは、なんかすっきりときました。それにちょっとしたタイムスリップすることもできて面白かったなぁ。でおしまい。