SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

我等の生涯の最良の年とウルトラQ 

うーん、終戦日が近い中、難しい映画です。字幕や聞こえてくる簡単なセリフ、描写されるやりとりにドキンとする部分もあり単純には楽しめない映画ではあります。手放しで喜べるのは、軽やかにピアノを弾くホーギー・カーマイケルが見れるところ。自然な芝居に、役者としてもなかなかやるもんだと感心しました。 

話がまるっきり変わりますが、ウルトラQをずーっと見ています。あの始まり、テーマ曲、石坂浩二のナレーション、今見ると少しがっかりするところもあるっちゃあるんですが、それにも増して、着ぐるみの怪獣、模型の街や宇宙船、特撮の苦心などアナログな手法を駆使して一生懸命製作してる。画面から溢れ出てくる作り手のなんか新しいものを作り出そうっていう情熱が感じられるんです。こうやったら面白いかな、ああやったら面白いかな、っていうことを試してるところが随所に見えて、笑っちゃうところもあるんですが、たまらんわけです(笑)。 

それにしても先日のケムール人は、今見てもなんか怖かった。あの姿態、顔、頭のてっぺんからぶら下がる管からジョぼジョぼって出てくる液体、あの走り方。中に入ってるのは、初代のウルトラマン古谷敏さんなんですよね。スタイルいいんですよ。あ、ラゴンもです。なわけで、桜井浩子さんの愛らしいお顔とともに来週も見てしまいます。