SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

吉祥寺から下北沢ほんと久々のDEEPな夜。

吉祥寺で友人の陶芸家の個展があるというので出かける。

1時間ほど前について井之頭公園を散策。人の多さにびっくり。そこまでの道すがらも溢れんばかリの人。若人やお年寄りの集団、アベックに大型犬、小型犬を何匹も引き連れて歩く人、走ってる人、子供連れのファミリー、広い公園内が人だらけ。そんなときはさっさと勝手知ったる古書店に逃げ込むのが得策と、余り混んでない道を選んで藤井書店へ向かう。おお、まだやってた、あった。と安堵の胸をなでおろす。ここは、芸能、芸術、演芸関係の本が多いイメージで今回もマキノ雅弘のちくまの文庫で出てた「映画渡世」なんかが目についたが、購入したいものはなし、そそくさと個展会場へ。そこで旧友と再会して、久しぶりに杯でも傾けようっていう寸法。

Kahahori(蝙蝠のことです)というほんとに小さなギャラリーにごつごつと作品が並べられている。ひとつづつ手に取りながらその手触りから写真のそば猪口といっていいのか?を購入。この夏はこれで黒糖焼酎のロックをいただくつもり、もちろんぽん酒の冷も(笑)。でもってその後旧友と足を向けたのが漫画家の江口寿史さんもご常連という「闇太郎」。開店50周年の店内は一人で切り盛りされてるご高齢のご主人と相まってなんともいい塩梅に焦げて年季が入っている。下北の大好きだった「宮鍵」を彷彿とさせる。ちょいと甘めの煮込みとマグロとつぶ貝の刺身でサッポロ黒ラベルの大瓶でまずは一杯、二杯三杯。でその後は剣菱の常温、冷酒の美寿々(字が違うかも)と杯が進む。程よく煮込まれたおでん(卵に大根、厚揚げ)もたのんじゃう。この多幸感、いつも書いてるけど気の置けない友人とうまい酒に肴、そしてこのお店の雰囲気だけでこんなにも幸せな気分になれてしまうんだよなぁと思いながらまた杯を開けてしまう。帰りしなこんな貴重なお店はめったにないとつくづく思い「お店やめないでくださいね」なぞと余計なことを言ってしまう。酒が入るとほんとダメです。で、本当に久しぶりにカラオケへ。今更の由紀さおり&ピンクマルティニが大好きになっちまったもんだから、そこで聞いたヒデ&ロザンナの真夜中のボサノバ?そして愛の奇蹟に黛ジュンちゃんの恋のハレルヤに不思議な太陽なんかをがんがんと歌っちゃう。大声張り上げることの幸せよ。これも多幸感に包まれるひと時でありますね。あっという間の一時間半。旧友との別れを惜しみながら井の頭線へ。本来であればもう10時半を回っているので帰宅を旨とするのだけれど、酒がどんどん効いちゃってるもんだから「あ、そうだ久々にラ・カーニャ行っちゃおう」なんていうことに。足はどんどんラ・カーニャヘ。表の看板には‘いとうたかお’さんのライブの張り紙が、、、もうライブは終わってるはず、ダメと言われれば、すんませんと帰ればいいだけのことなんで酔いの勢いもあって気にせず入ってしまう。するといとうたかおさんを始めとする面々がお疲れ様の真っ最中。カウンターの端に(ほんとに恥の多い人生です!)落ち着いて焼酎をいただく。知った顔の希さんや大庭の珍太さん、今井の忍さんなんかと少しくっちゃっべって、もうわけもわかんなくなる寸前でまたもや面々の皆さんに「やめないでくださいよ」とどっかで聞いたセリフを残し帰路に就いたのでした。

翌日は案の定、大二日酔いと恥ずかしい思いとで一日が終わってしまったのでした。いまだにこんなことやってる自分にあきれるしかないのであった。

♪なぁ、お前、まだそんなことばっかりやってんのでっか ほなら出ていけぇ~

おしまい。