SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

告白モコソス

サイが知人から借りたという「告白」を読んでみる。こういうのがベストセラーになるんだ、と少しびっくり(笑)もっと酷いといいますか、壮絶な話はたくさんありますが、あくまでもつくりもの、物語の中で自由闊達に遊ばせてもらってるわけで、実際に簡単に無差別殺人が頻繁に起こる世の中でこういう物語を読んで楽しむ人が(こんなんでいいのかなぁ、なんて眉にしわ寄せ読んでる人はあんましいないだろうと)多いっていうのは、ある意味、人の持つ本性というものが浮き彫りにされているんじゃなかろうかなんて思うわけですね(笑)。

でもって、こんな蒸し暑い日が続き、何もしたぁ〜くなぁ〜い時には、ラテンロックで一汗流してやろうと引っぱり出したのがこれLos Mocosos「Shades of Brown」。もう10年も前の作品になるんすね。
このバンドは、これ一枚しかもってないんすが、なかなか気持ちのいい音を出してるんでべたつく日にゃ格好です。 あたりきしゃりきのラテンのリズムにファンクなソウルが乗り移り、たまにもう納豆なぁ〜いなんて雰囲気も醸し出される鴨志田君だ。
もう、こうしちゃいられねぇ、ジャイケル・マクソンばりに「ホッホー!」と雄叫び上げて、サンセットウォークのたたらを踏んで、アタマふって、腰ふって、後ろの正面だぁれだぁ! なんてな。
しかし不思議なもんで、こういうの聴いて汗かくぶんにゃなんの不快感も起こらないかんね(笑)。
早い話が思い込み、なんでもかんでも思い込みなんだってことっすね。その思い込みをすんなりいかせてくれるのが、ラテンのリズムだったり、お馬鹿なギャグだったり、シリアスな甚一だったりするわけですな。
「いや、オレは絶対思い込みなんかしない」っていう人は、そう思い込んでるわけでって、ちょっち怖い一面もありんすが、何の話をしてんだか(笑)
 でさ、アタシの場合、あのラテンのヤノピの音、あの単音の繰り返しの音が好きなんすね。やるせなす、切なすがあのヤノピには宿ってるわけですね。なわけで、次は、Los Lonely Boysを引っぱり出して、哀愁のサンタナゆずりの星空のリードギターでも聴いちゃおうかなぁ。ピース!!