SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「世界の喜劇人」

古本屋で久しぶりに小林信彦さんの「世界の喜劇人」を見つけた。その昔、新潮文庫の一冊になったものだが、「日本の喜劇人」は、いまだ新潮文庫の一冊として生きているが、この「世界の喜劇人」は、絶版となり古本屋でもなかなかお目にかからなくなった。 当…

「酒の追憶」

というエッセイで太宰は、酒にまつわる思い出とともに、戦後の日本酒の飲み方とそれ以前の飲み方の違いを語りながら世相風俗の恐ろしいほどの変貌に唖然としている。それによると戦前は、お猪口でちびりちびり飲るのが普通だったらしい。それも差しつ差され…

高田渡とスプリングスティーン

村上春樹さんの音楽エッセイでスプリングスティーンのところを読んでたら、なぜか高田渡さんを思い出した。ちょっと前に読んでた坂崎幸之助さんの対談集で、 「宝くじやヒット曲でお金がいっぱい入ってきたら、すっと歌ってきた歌を人前で歌えます? そこま…

思い出したこと

ライブが終わってからじんわりと思い出してきたことがあったりするわけです、いらぬことに(笑) 前回の日記にあとから付け足しの”ジェフ&エイモスだったからっす”の妙に浮いちゃってる部分のところなんすが。Tom’sの麻田さんが「こんなにたくさんのお客さ…

ジェフ&エイモス ライブ・イン・ジャパン

しかしいいライブだったな。しみじみしちゃうなぁ。 30年前と何ひとつ変わらなかった。ほんとに。 おふたりとも少しふっくらとして、アタマに白いものも増えて、エイモスはいい感じに無くなってたけど(笑)。 いい雰囲気でね。相変わらずのやり取りも可笑し…

バレンタイン(監督じゃない)

翻訳家の柴田さんの創作集がなかなか面白い。ポール・オースターやミルハウザーの翻訳を手掛けているだけあって幻想味といいましょうか、シュールで不条理な、でもたいして難しくない短編の数々が、ほんのちょっと心に残ってあっという間に消えていく。何か…

本が売れるのはいいけど

オークションで本が売れました。「好きな人は好きなんだなぁ」と改めて思いましたね。相変わらずオリジナル本や初版本、数が少ない本っていうのが強いんですね。経験からいうと初版本は、誤字脱字がなどの不備な部分が多いんで2刷以降がオススメなんですが。…