SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

哀しくてやがて寂しい

知り合いのイラストレーターが亡くなった。 彼の作品に出会ったのは、最初はマンガ、いやコミックスだった。 その作品にはいつもROCKが流れていた。 そしてオートバイ小説の挿絵。 彼の人柄と同様に、気持ちを和ませる柔らかさと温か味がそこには溢れて…

「砂男」の恐怖、、、

十蘭を思い出すたびに頭の片隅にぽわんと浮かぶ作家がいる。ホフマンの「砂男」からその名をとった大坪砂男。この作家も十蘭のように博覧強記な部分とシャレた部分を兼ね備えた上にどこか荒っぽさを残している一筋縄ではいかない作家なのである。ちゃかぽこ。…

「月光と硫酸」とTシャツと私

「ファネ」なんていう仏語が出てくるなんて、流石に昔とった杵ずか(アタシはフランス語専攻でしたが、まるっきりもうわかりません。ジュネパ)なんてことはまるっきりなくて、久生十蘭の佳品「月光と硫酸」の中の「月は凋むじゃなくて月は欠けるって言うの…

たわむれに

オヤジはめっきり身体が弱っちまって、目に見えて小さくなっいくのがよくわかります。ほんと、凋んでいく(ファネ)っていう感じですね。 なぜか石川啄木の“たわむれに 母を背負いてそのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず”の短歌が去来しまして、、、。 あの…

放浪癖

聞いてもいないアルバムの話を書くと「おい、おい」といわれてしまうのは目に見えているんですけれど、、、。 この「ほうろう2010」の話を聞いた時、忠さんは、「ほうろう」でノックアウトされて以来、私の歌うたいのお手本だったもんで、なんだかちょっと困…