ああ
平成の特集を見ていて、中でも紅白の特集で植木等のスーダラ伝説を歌ってるシーンを今一度見られたのは嬉しかったな。一部分だけだったのが惜しかったけど、あの会場全部が植木等一色になって鳥肌が立った思いがゾワーッとやってきて、やっぱ植木等はスンゲェなぁと再確認できたあの時が蘇えりました。
それにしても、戦争という最大の忌まわし出来事はなかったけど、悲惨な出来事が多い時代だったんだなと改めて感じている今日、平成最後の日ではあります。
そういえば、平成に一番足繁く通った下北沢のおでん屋もとうとう閉店するらしく、店を継いだ息子さんの代にはほとんど行かなくなってしまったんで仕方ないといえば仕方ないんだけれど、やっぱり一抹の寂しさが残ります。閉店の張り紙には、「借り手が決まり次第閉店します」とあり、どなたか引き継いでくれる方が出てこないもんかと少し期待もしてるんですが、違うお店になっちまうんだろうな、きっと、ああ。
なんて思っていたら、夕刊に経堂のここも足繁く通っていた古本屋もなくなっちまう記事が出てて、ああ。そういえば、下北の古本屋や中古レコード店も次々になくなっちまってたんだったなぁ、と思い出した。でも一軒、お若い方が引き継いで、以前の色をきちんと残しつつ、なかなか頑張ってる古本屋もあったりして、そういうのはホント嬉しいっすね。
そんないい感じで今までの素敵な部分を大事に残しつつ、ご自身の持つ新しい感覚を加えていいものを創っていくようなタイプのお店がたくさんできていって欲しいなぁ、なんて思ってるんですが。それが継承っつぅもんじゃないんでしょうか?
そういえば気になってたんですが、国営放送のレポーターに麻琴さんていう女性の方がいらっしゃるんですが、お父上か、どなたかが夕焼け楽団の大ファンだったりするんでしょうかね?
というわけで、個人的には状況がまるで変わらない(笑)鈴木主水でした。令和になってもよろしくお願いいたします。ぺこり。
やるな、ほちょの
「ほちょのハウス」を聴いてみました。鈴木慶一さんが「宅録マエストロ!!」というようなことを書いてたんでちょっと気になってたんですが、本当でした(笑)。
ほちょのさんだから、ほそのハウスがあったからこそできたアルバムと言えますね。
それにしてもほちょのさんは、本当にギターが上手いんすよね。ボッサな感じを醸し出すほんにいい味のアコギを弾きます、アコギな奴です。打ち込みだらけなもんだから余計にそう感じるのかもしれないけれど。
でもってやっぱりリズムのしと(人)であるなと感じました。打ち込みだらけなんでやっぱりそう聞こえちゃったのかもしれませんが(笑)。
口直しに(なんちゃって(笑)ほそのハウスを聴いてみたらば、やっぱり(やっぱりが今回はやたらに多いんですが)リズムが強調されてるななんて今更ながら感じたもんで書いておきます。それにしても(‘それにしても’も2回目)ほちょのの「ぼくはちょっと」(夏編)の歌詞は意味深ですな。「日沈む国」どっかの国とご自身にもかけられているんでしょうか?憂えてますな、やっぱり。考えすぎか(笑)。
あ、このタイトル、『ほちょのハウス』っていうのも最高っすね!さすがバンド名を付けさせたら右に出るもののいないゴッド・ファーザー細野さんです。なんかかわいいんですよね。
で、ぼくはといえば、駐車場に停めておいた車のドアに一文字に傷をつけられたんです。名乗り出るものはいない。そんなことになるとは思ってもみなかったんで、車両保険になんか入ったことなかったんだけれど、ちょっと憂える。くくく、、、。
生還、そして声
ご無沙汰してました。みなさんお変わりありませんでしょうか?
いっつも書いておりますが、ホント、カラダだけは大事にしてくださいね。
先日、気になってました小林信彦さんの「生還」を読みました。
これは、非常に大変だったんだなぁ、と感じさせるエッセイでありまして、文春のエッセイの闘病部分をメインにしたような、新たな闘病文学というよりはそんな感じがしました。
かくいう私もいくらか闘病?していたことがあるもんで、病院での出来事が自分のその頃とオーバーラップされて、思い出したくないようなことも頭をよぎったりしてちょっと困ったりもしましたが、興味深く読ませてもらいました。
いくつかわからないところや、なんだか妙に話が変わったりして、その辺はわざとそうしているのか定かではありませんが不思議な感じが残りました。
びっくりしたのは、うちのお袋と同い歳だったんですね、小林さん。
ちょうど同じ頃。宮武、じゃなかった松永希さんの「声」というアルバムを聞きました。不思議な声なんですよ、なんて言っていいのか、癒しの声といいますか、聞いてると気持ちよくなる声っていうのがあるとすれば、そんな声なんですね。
彼女の声を引きた立たせる、彼女の声をとてもよくわかっているギター、ピアノ、クラリネット、ベースにドラムなどの音たちもとても気持ちのいいもので、なんだかとても気持ちが和んで、時間があるとつい聞いてしまっています。そんなによく知ってるわけではないんですが、ご本人の本当に気持ちのいい人柄(歌詞カードに載ってるご本人の写真のような)が随所に出まくったアルバムです。よかったら聞いてみてくださいね。
顔ジャケ 日本編!?
それじゃあ、というわけでもないんすが、日本編ということでちょっとCD&レコード棚を掘り出したらば出てきたのが、言わずもがなの南正人さんのこれ。
ジェシ・ウィンチェスターのジャケ写にも引けを取らない一枚(笑)。中のヒッピースタイルも驚きでありまして、ヒッピームーブメント華やかなりし頃のミュージシャンの皆さんの髪の長さ、その格好の奇天烈さには目をみはるものがありました(笑)。で、次にみっけたのがこれ、
金子マリちゃんのソロになってからの1枚目、なんともぽっちゃり可愛らしい。歌声も本当に生きがよくて大好きっす!それから出てきたのが吉田美奈子女子の「扉の冬」。
このアルバムもジャケ写通りのなんともナイーブな女子の思いが散りばめられたニューヨークテンダーベリーな一枚。おっと出ました布谷さんの「悲しき夏バテ」。
これは何かの扮装なのか?ご本人の陽気な性格を醸し出してるジャケ写。でもってこの博文ちゃんのジャケ写は、
というか、これジャケ自体が柔らかなプラスチック?製で、そんなジャケを初めて手をした覚えがあります。それにしても若いっすねぇ。おかっぱっすね(笑)あ、アッコちゃんのこの化粧っ気のないこの顔ジャケも好きだなぁ。
細野さんのフォトジェニックな一枚や茂さんのロックな顔ジャケ、ター坊の粒子の粗いジャケ写とありますが、
このこないだのジャッキーロマックスのような房之助の顔ジャケ。なかなかいい年輪を浮かべた顔をしております。音は、ブレイク・ダウンの頃のワイルドさが丸まってしまってちょっと物足りないんすが。
なわけで、今回も、今年もそろそろ終わりと相成ります。みなさん、よいお年を!一夜明ければ新たな年!ホント体だけは大切にしてくださいね。
家の事情で年頭の挨拶は遠慮させていただきます。そんじゃ、また来年!
顔ジャケ
たまに聴きたくなるアルバムにジェシ・ウィンチェスターの1stがありますが、やっぱりあの顔がなんとも忘れられませんね。私の持ってるアルバムは、例のワーナー名盤復活シリーズの一枚なんで見開きじゃないから、あの顔が4面にわたって出てくるオリジナルジャケットは、きっと圧巻だったんじゃないでしょうか(笑)。あの顔と針を落とすと流れ出る音とのコントラストは、見事としか言いようがなくて、やっぱりあのシリーズで買ったロジャー・ティリソンの顔のアルバムととってもいい感じに対を成していると思っております。
なもんで今回は顔ジャケといった風情で話を進めてみたりしたいと思います。顔ジャケで、先日取り上げたはっぴいの毛穴、ヒゲ穴に引けを取らないのがこれ、ジャッキー・ロマックスですね。
これ見るたびに思うんですが、左が髭剃り前で、右が髭剃り後なんじゃないのかって、違うのかな?(笑)この人も声は高めの少し細そうなんだけどなかなかしっかりR&Bしてて大好きな歌い手です。声が高めで甘く切ない歌声なのが、このポール・パリッシュ、♬many years goって初まる1曲目からなんとも切なくて、じんわりと沁みてくるいいアルバムです。このノーマン・シーフ調の薄ぼんやり、朝もやの中から浮かび上がったような顔がとっても雰囲気にぴったりなんですよね。
この薄ぼんやり感に紗をかけたようなのがジェニファー・ウォーンズのこれ。
その昔、このアルバムをずーっと探し求め歩いた思い出があります。内容もこのジャケ写通りの透明感のある初々しいジェニファーの歌声がとても気持ちのいいアルバムです。それから好きなのが額から血を流してるジム・キャパルディの「ちょっと切ったら血が出ちゃったよ、オレ」。どっかのボクサーの試合あと、といった感じでいまひとつ内容とそぐわないのがタマニキズ(笑)
で、次は、でっかすぎて、目の上からおでこしか入ってないアーサー・アレキサンダーのこのジャケもなかなかインパクトがあって好きなジャケでありますね。
なわけで、今回はここまで。またそのうちやりたいと思ってますが、どうなることやら。はい、で、今回の曲は、ジェシさんの加川良氏のラブ・ソングにクリソツの「ブランニュー・テネシーワルツ」とポール・パリッシュの1曲目をお送りします。そんじゃ、また!
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そういえば、本ブログのタイトルにもなっておりますブルース・コバーン氏のアルバムカバーも秀逸でありまして、「これ、何なの?」と思われる方、まあ、まず私のブログを見ていただいてる皆さんならほとんどの方がお分かりとは思うんですが、これ、オリジナルの見開きLPを開いてみるとあっという間にわかるんです。手元にあるCDではその写真がないんであえてご紹介すると(知りたくない、ご自身で探してみるという方はこれ以上は読まないで下さいね)
実は、これあるものの間から覗いた風景なんですね。上下左右を覆っている白い、よく見るとシワがが刻まれてて、あとうっすらと筋のようなもの、そんなところから「ああ、このシワは、指紋なんだな。この筋は、爪の部分なんだな」ってわかるんですね。左右の親指と親指、人差し指と人差し指をこう合わせて、その隙間から覗いた大海原、そこに浮かぶ客船なんですね。
なんともシュールな、と言って良いのか(笑)、なんとも素敵なカバーではないでしょうか。そしてそんなカバーに引けを取らない音の素晴らしさは、言うまでもありません。
1stの薄暗いスモッグで覆われた工場群の真ん中に置かれた分厚い本の扉を開くとカナダの大自然へ続く道も開かれるという、何かを暗示させているかのようなシンプルな絵画のカバー、そして裏面に映る、犬を連れてそのカナダの大自然の中に佇む丸メガネをかけたブルース。そのスタイルがまた朴訥としたネイティブカナディアン?といった風な、そんな人柄をしのばせる感じで、奏でられる音同様に何ともあったかいんですね。
それは2ndのsunwheel danceにも言えて、そんなカナダの大自然に覆われている温もりのあるブルースの部屋がうまく切り取られていて、こちらもとってもあったかくて気持ちいいんですね。色合いがね、迫り来る夕闇?そして時代的な大きなスタンドの明かりに浮かぶブルースの自然な仕草がなんとも、で、その部屋の感じが、、、たまらんですな。
しかしながらそんなブルースのアルバムカバーの中でも最も好きなのは、やはりhight winds white skyということになるでしょうか。
中川五郎氏がそのライナーノーツ、ブルースがLPに手書きで書いていた歌詞や譜面に習って、氏が一生懸命手書きで書いたそのライナーノーツで宣った雪まみれのアルバム、それこそがこのアルバムであります。極寒の地カナダの大自然、雪、ブルースを育んだもろもろが出まくってるカバー!そしてその内容の素晴らしさ、やはりこれでしょう!!
そんなわけで、本日の2曲「one day I walk」そして「high winds white sky」
ギターの音色にもシビれてください。どうぞ!
Bruce Cockburn - 4 - One Day I Walk - High Winds White Sky (1971)
Bruce Cockburn - 6 - High Winds White Sky - High Winds White Sky (1971)
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今回のマイ・フェイバリット・アルバム・カバーは、邦楽から「風街ろまん」を。宮谷一彦さんのイラストと言いましょうか、なんと言いましょうか。
はっぴいの皆さんには不評だったというような話をどっかで聞いた覚えがありますが、私にとってはなかなかのインパクトで、毛穴やヒゲつぶの数さえ数えられそうなちょっとキモ凄い感じがしまして(笑)。
このジャケと対をなすのが、私の場合THE BANDの「カフーツ」の裏面の(のが三つ)リチャード・アヴェドンの(四つ目)隣の写真になりまして、こちらもなんと申しましょうか、この目をつぶってるところがキモでありまして、こちらのキモは肝となりまして、上のキモとはちょっとニュアンスが違うものなんだけれども、どっかで繋がってるような気がしますんですが如何でしょう?ま、なんにしても好きなカバーであります。
「風街ろまん」の中ジャケの路面電車のイラストもいいんですよね。あれが表面のジャケに描かれていたらどうなってたんだろうか?って、、、どうもなってない気がしますね。今まで通り聞いていたでしょう。な訳で、私の世界は変わっていない気がします(笑)。じゃ、カフーツの方はどうかっていうと、こちらも変わってない気がする。ただ、もっと早く聞いていたような気はする(笑)。なんでこっちも私の世界に変化は及ばなかった思います(笑)。
THE BANDのアルバムジャケは2NDのやつがBANDらしさが出まくっていて好きですが、あの裏面の写真も好きです!あれもBANDらしさ、あっちの方が出まくってるかな?(下のやつは、ちょっと違う別テイクのものです)で、あれと対になるのが、ディランとのベースメント・テープスですね。
それでは、唐突にTHE BAND「It makes no difference 」をどうぞ!
The Band, It makes no difference