SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

“goodsong&musicを聞く会”の頃

バンドを辞めたのは、受験に専念するためだったんだけど、行きたい大学はすべて落ち、一浪することとなるのだった(大笑い海岸)
タツで受験勉強をしていた時、再放送でよく見ていたのが「高原へいらっしゃい」だった。田宮二郎が孤軍奮闘の末、高原のホテルを立て直すっていうような話で、音楽が小室等さんとムーンライダーズだった。劇中に流れるカントリータッチのBGMが小気味好くって、流石ライダーズと感心したもんだった(カントリータッチの“髭とルージュとバルコニー”最高っす!)。そんなことやってるから受かんない。くぅー、不毛の日々よ(笑)。
1浪してなんとか大学に入って、仲のいい連中とつくったサークルが“goodsong&musicを聞く会”って、自分の好きなアルバムをむやみに聴かせるというなんとも身勝手な強引なサークルで、江古田のできたばかりの喫茶店clanや駒込図書館の視聴覚室を借りて活動をしていたけれど、いつの間にかただの飲み会になってしまい崩壊する(笑)。
clanでの一発目の会合でかけたアルバムが
1.岡林信康“金色のライオン” 2.南佳孝“摩天楼のヒロイン” 3.大滝詠一大滝詠一” 4.あがた森魚“噫無情” 5.下田逸郎“さりげない夜”
の邦楽特集。歌詞カードをせっせと書き写し、みんなに配って感想を聞きあったりしたけど、何しろ中途半端な会だった(笑)
そういえば、初めてシナモン入りのコーヒーを飲んだのがclanで衝撃的にうまかったのを覚えてる。店主の平野さんはお店を始められたばかりで、とても寡黙な優しい方で、そんな会合に嫌な顔一つせずにお店を使わせてくれた。その会合が崩壊したと同時にいかなくなってしまったけど、先日、風の噂でお亡くなりになったことを聞いた。僕の中には今も少し伏せ目がちの朴訥で実直そうなお顔が残っている。
今回は、ライダーズの“髭とルージュとバルコニー” 南佳孝“摩天楼のヒロイン”から「午前7時の悲劇」と思ったけれどフルしかないので、下田逸郎“さりげない夜”から「僕と逃げよう」と思ったけれどないので「セクシィ」をどうぞ!しかし、かけたい曲がない動画サイトです(泣)