SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

Naked Songs

日本語タイトルは「赤心の歌」。
その昔、このタイトル「Naked Songs」をいただいて雑誌の企画を立てたことがあったけなあ、そういえば。ボツになっちゃったけど、そんなこたあ、ま、いいかあ(笑)
先日、長門さんのウェブ・ページを見ていたら村松邦男さんとの対談がありまして、その中で村松さんが好きなアルバムの一枚としてあげていたのがこのアルバムでした。またまた偶然にもその対談を読む前に私も久しぶりにこのアルバムを聴いていて、改めてその良さに感心していたのでありました。
「ジョリー」の持つ都会的センスと申しましょうか、きらびやかでゴージャスな雰囲気にあって、ONE、やっぱり独りなんだよな、I stand aloneなんだよなっていう、都会モンの持つ心情がそこはかとなく漂うそんな「ジョリー」が大好きな私ではありますが、実をいうとその前のブルース「As The Years Go Passing By」がもっと好きだったりするわけなんです。
あのリード・ギターのベタな、ほんとにベタなフレーズがもうたまらなく好きなんですね。あの音といいフレーズにもう断然カッコ良さっていうのを感じてしまうんですね。
あのブルースがあるから、「ジョリー」もあれだけ映えるんだっていうのもある気がします。
でもって、あのブルースギターを聴いてしまうとどうしても聴きたくなる曲があって、
それが、やっぱりアル同様、都会モンのHello It's Me漂うトッドの「Something/ Anything?」。
あのシャリシャリ感がたまらない「I Saw The Light」も「Hello It's Me」もいいんですが、聴きたくなるのが、あのbe エクスペリエンスな「Sweeter Memories」のリード・ギターなんですね。でもって、くぅーっ、ぶるぶるっと絶頂感に達した後は、



これ、ニッキー・ホプキンスの「夢みる人」でありまして、これでゆっくりとゆっくりと気持ちを鎮めていくわけです。
優しさと温かさを満面にたたえたピアノマン、ニッキー・ホプキンス全開のこのアルバムもほんとにいいんです。
それとこのアルバムは、もう、まんまピアノと本人が同化してる、ピアノマンだっていうことが一目瞭然の指が鍵盤で鍵盤が指の自画像の表ジャケに加えて、裏の様々な調味料なり嗜好品のパッケージの中にちょこんとかわゆい猫がいる、ほっと温かくなる図柄もこれまたいいんです。



こうやって見てみると、三人ともピンボールじゃなくってキーボードの魔術師だし、どこかに孤独の影を引きずっているような、そんな気がします。だから惹かれてしまうんだろうと思うんですが、、、。



わかってもらえるかな?わかってもらえないんだろうな?
イェーイ!イェイェイェ〜
オレが夕焼けだった頃、妹は小焼けで、お袋はしもやけだった
イェイェイェ〜 イェーイ!
オレが大なべだった頃、妹は小なべで、お袋は夜なべだった、、、、

さ、じゃあ、次は、なんにしましょうか?、、、、、、ニック・ドレイクかな?やっぱり、、、。


古本「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm
ずーっと、ぼちぼちやってます。よろしくです。