SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

やるな河出文庫

先日、久生十蘭の文庫が残念ながら終了してしまった河出文庫が、今度は大泉黒石の怪奇物語集を出した。
創元が渡辺温から大坪にきて、河出が十蘭から黒石とは。その昔一生懸命古書店に出かけては、探していた作家の本がこうもいとも簡単に文庫に入ってしまうとは、なんとも寂しい反面嬉しい(笑)。ま、どちらにしても大した話題にもならずに終わっちまうだろうことは、見えているのだが、そこをあえて出すというその気概に強く打たれるわけですな(私も出したかった一人なもんで(笑)。そういえば、私なんぞも聞いたことも読んだこともないそっち方面(ってどっち方面だ)の作家の著作が出るようなことが新聞に出てたんだけど、あれなんだったんだっけな?なんとか知ってるのが高橋鉄ぐらいだったんだけど。ま、いいか。で、黒石ですが、この人の写真を見るとですね、知ってる人が見ればすぐにわかるんですが、大泉晃さんのお父上なんですね。なんだか非常に親近感がわくでしょう(笑)。って、こんな話もいいか。このあともいくつか著作が出て、またじっくりと読ましてもらいたいもんです。
なんだかこうなると次に出てくる作家はいったい誰かな?なんていうのがこれまた楽しみになってきましたね。小田仁二郎や池田得太郎あたりなんかが出てきたりすんのかな?出てこなくてもいいけど(笑)。
ささ、本日もキューっと冷えたリキュール類で乾杯だ!今日は何しろ暑かったんで、たまらんなー!
たまらんこけたらみなこけたぁ〜、たまらん、たまらん。