SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

フジロックのウィルコ・ジョンソン

先日、家人が撮りためていたフジロックを隣の部屋でBGMがわりに何気に聞いていると、ウィルコ・ジョンソンのゴーインバックホームのイントロが聞こえてきた。思わず腰を上げ、TVを見に隣の部屋へ移動すると、画面には例のスキンヘッドで黒ずくめのウィルコ・ジョンソンがギターをかき鳴らしている。ドラムを挟んで、できればあまりお友達になりたくない(笑)ベースのノーマン・ワットロイの姿も!
おー、元気だったのね、とホッとしたのもつかの間、なんだかギターのキレ、スピード感のなさが気になってしまった。もちろん、元気にギターを指先で上下にかき鳴らすその姿が見れただけで嬉しいのでありますが、そのリズム、あのザックザックと切りこむようなギター音が微妙にズれて明瞭でなくなっていたのには一抹の不安を感じないわけにはいかなかった。
大手術を受けガンに打ち勝ち、また来日してくれたウィルコなんで体力的な問題もあるんだろうけど、できればゆっくり休みながら、体調を整えながら以前のようなウィルコ・ジョンソンに戻っていって欲しいと思うわけで、絶対無理したらあきまへん。
なんて偉そうに書きながら、実は、どんなにへろへろになろうともあの唇をきゅっと引きしめ、キッとした狂気な目つきでギターを弾いてるウィルコ・ジョンソンの姿をいつまでも見たい私がいるわけで。このまま元気でいてくれよなぁ、ほんとにもぅ〜。
あの優しく、きれいなメロディーやうたを創ったハース・マルティネスも亡くなっちまったそうで、くぅ〜。
ドニー・フリッツの新譜を早く聞きたいぜぇ〜。