SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

リック・デリンジャーと中野くんとこうや

[:W150]
先日入った中古CD屋さんでなぜか美少年(でも今は、いいオッサン)リック・デリンジャーを買ってしまった。「All American Boy」っつぅやつで(左のやつですな)、なんとも生きがよくてポップで気に入ってる。どことなくトッド・ラングレンアル・クーパー、曲によってはラスかルズ(グルーヴィン〜ですな)、あ、あと「すべての若きアメリカの野郎ども」ってんで、モット・ザ・フープルでしたっけ?なんかを思い起こさせて、なかなか気持ちがいいもんだ。ラストナンバーの「JUMP JUMP JUMP」なんか、メッチャカッケー!!
当時は、この辺の人たち、ジョニー、エドガー・ウィンター兄弟やこのリック・デリンジャーは(ちょびっと聞いてみたいな、なんて思ったりはしたんだけど)、パープルやツェッペリンのハードロックで産湯は使ったアタシではあったけど、もうシンガーソングライター、スワンプ、フォークロックにキモチが移ってしまってたんで、その範疇だと思ってた皆さん達は聞かずじまいだったわけですな。なわけだから妙に新鮮なのかもシラネバダ山脈。ジョニー・ウィンターも聞いてみよ、今度。
で、景気づけにバイト先で1曲目の「ロックンロール・フーチークー」を流していたら、入ったばかりの同僚、高校2年生の中野くんが
「カッコイイですね!なんてバンドですか?」
と顔を紅潮させながら聞いてきた。
「うん? うんとね(わかるかなぁ)、リック・デリンジャーっていうんだけど」
「あ、、、知りません。でもカッコいい! こういうヘビメタ大好きなもんで、、、メタリカなんか!」
「(今度はこっちが口ごもっちゃって)そ、そっかぁ。オジサンも昔は、パープルやツェッペリンが好きだったんだよ」
「あ、知ってます! ディープ・パープルにレッド・ツェッペリン! まだ聞いたことないけど、、、」
な感じで、話は、ところどころたどたどしくはなったが続き、なんだか中野くんと仲良くなれたのだった。
彼は、高2のくせに他の一緒に働いてる大学生のてきとうアンちゃん達、スキあらば手を抜く事しか考えてない輩達とはまるで違っていて、とてもしっかりした奴だった。なにしろ自分のやらなくちゃならない仕事というのがしっかりとわかっているのだ。そしてその仕事をきちんとやり抜く強い意志を持ってるのだった。えらいもんだなぁ、と感心した。オジサンは、キミらのような若者の手助けをするために頑張るよ。まだまだ日本も捨てたモンじゃないな、今度一緒にヘビメタのライブでも行こうぜ!単純(笑)。
で、「そういえば」と思い出した。先日TVで見た「秘密」。小林薫広末涼子のやりとりがなんかいい感じで好きなんですよ。それに広末さんの大人びた演技も目を瞠るものがあって、ちょっち生々しいんですが、当時もびっくりした覚えがありました。まぁ、そういったところも嫌いじゃない映画なんですが、実は当時よく昼飯を食いに行ってたシナそば屋の「こうや」が出てくるんで余計に愛着があるといいますか。
四谷のしんみち通りを抜けて、もう少し奥にはいった右手にあって、なかなかうまいシナそば屋だった。そこがそのまま使われてて、店内が映ったときに「なんだよぉ、オレが昼飯食ってるとこだよぉ」なんて当時初めて見たとき嬉しくなったのを覚えてる。あと茹で餃子、いやワンタンだったけか?でビールを飲むのがこれまた乙で。あの頃は、八ツ、あの頃わぁ〜、良かったなぁ。あ、もう一丁、タンや「忍」。あそこも旨かったな。炭火のタン焼にタンシチュウにゆでタン。あれで、日本酒をこう、くぅ〜っと一杯やるのが最高でね。久しぶりに行ってみたなぁ。おしまい。