SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

笑う門には福来る

正月の楽しみの一つが、懐かしの芸人さんを見て、聴ける番組なんですな、これが。
一杯やりながら見てるもんだから、見てるんだかなんなんだかわかりゃしないんだけれどもなんとも心持が良い。
今回も懐かしい顔をたくさん見れてうれしかったね、どうも。
まずは、「ネオンさんもごくろうさん」のリーガル天才・秀才。この「ネオンさんもごくろうさん」を知ってるアナタは、ツーを越したカーですな(笑)
その昔、テレビ東京がまだ東京12チャンネルと言ってた頃の東京12チャンネルツーでもありましょう、きっと(笑)
「そうそう、このパターン、このパターン」と嬉しくなっちゃったね、どうも。得意げに、エラソウに知った風なことを言うんだけれども、いい加減でホントはなんも知っちゃいない。あの声、身をねじる、手を頭に持っていく動き、懐かしいもんですな。「だめだねぇ〜、ケンブリッジも」。
次にWけんじ。東けんじがいいんですな、好きですな。あの駆けてるように見せる身のこなし。「やんなっ」「な、おー!」、ホント懐かしい。けど、今回の話は、その辺が見れなくてイマイチでした(笑)
そして、獅子てんや瀬戸わんや。横の髪の毛だけをよじるパターンは、あんまし見たことがなかったような気がしますね。てっぺんの毛をよじるのは、あの「らっきょうの皮をむいても皮ばかり、芯見よう芯見ようで新民謡」でも「卵の親じゃ、ぴーよこじゃんじゃーん」でもやるんだけれど、、、うん? てっぺんやって、横もやってたかな、そういえば(笑)
それにしてもどの漫才コンビも今はもうあんまり見られなくなった見事なボケと突っ込みを、東京漫才の至芸を見せてくれて(あの「やほー」のナイツやダイノジには、多少残っていますが)感動もんでした。いとしこいしさんも好きですよ、もちろん。
でもって、落語の方では、「大きなことを言うようですが、春風亭柳昇と言えば、いまやわが国では私一人でありまして」の柳昇師の「課長の犬」。久々に聴きました。いいなぁ、相変わらず。もう人柄が出まくってますもん。あれ、なんだっけな、古典落語のえー、うーん、出てこない、を下敷きに今風にアレンジしてんですよね。
それと今輔師。こりゃ、相当久々に見ました。小学校以来かもしれない。あの声にあの顔。今回びっくりしたのが、あの婆3代でしたか?の作者が正岡容だったってぇことですな。旧きよき時代を懐かしみ、「呆れてるあんただって、きっと同じようになるんだから」と、なんてんでしょうか、こう時代は巡るとでも申しましょうか、正岡容味が出ている話でありましたな。得しました。
そして最後になりました、志ん朝さんのなんと!「火焔太鼓」。アタシは初めて聴きました。うーん、うまいね、どうも。うますぎるね。なんて、実をいうとどうしても志ん朝さんの場合は、いいとこのぼん、若旦那っていう雰囲気が漂っちゃって、あの古道具屋の、商売ベタの、でも人がよくって女房にゃ弱いっていう店主の色がうまく出てないような気がするんですよ。「座りションベンしちゃう」なんていうセリフが、志ん生さんの場合は、なんともしっくりくるんですが、志ん朝さんの場合は、なんか合わないんですな。妙に下品な感じがしちゃう。難しいもんですね。って、落語をたいしてよく知ってるわけでもないアタシが、どうもエラソウに書いて失礼いたしました。
なわけで、今年も
♪昔から 笑う門には ラッキー カムカム 
あなたも わたしも 笑って暮らそうよぉ〜  いぇ〜い!
(byヘイ・ヘイ・ブギー)