SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

ダニー・フリッツ&ディコイズ再び


現実に、煩わしい人間関係にのみこまれ早4日(笑)
♪Oh〜 ダニーぼぉ〜い は、今いずこ。
あの日の感動よ甦れ!
なわけで、しかしびっくりこきましたね、ディコイズには!(麻田さんがこんな風に紹介してたもんで。それとやっぱダニーでしょ、っていうか、“ダ”と“ド”の間、 “ドァ”つぅ〜感じでしょうか(笑)容姿からは想像もできない(ベースのD・フッドは、徹夜明けのどっかのおじさんって感じで、でもシャツからのぞいたTシャツが真赤でかわゆかったりして。それとソルジェニーツィンが小粋に中折れ帽をかぶったようなキーボードのなんてったっけなぁ?もなかなかチャーミング)のぶっといといいますか、分厚いといいますか、なのにしなやかと申しますか、百戦錬磨のつわものどもの指先からは得も言われぬ音が飛び出したんでございますよ、ダンナ! やっぱプロフェッショナルは違いますね!“つわものどもが夢のあと”なんかじゃござんせんよ。現役バリバリで、もう脂が乗り切ってるといっても華厳の滝じゃございませんでした! 正確無比で重くぶっといリズムを叩き出すドラムにベース、そこにメリハリの利いたgoodなタイミングにいい感じの音色を聞かせるキーボードがのかって、さらに分厚い音になるって寸法なんですな。その上、中空を飛び回るリードギターの音色の軽やかさが加わり、渾然一体となってこちらに押し寄せては返し、押し寄せては返しの波のうねりような様相を呈するわけです。そこに一度乗っかっちゃえば、乗ってけ、乗ってけ、おっちゃんのリズムでスイスイ、あらら、たいへん、ええ気持ち、と行った塩梅に(笑)
はい! もう掴みは、十二分にオッケー! バッチ・グー! の状態の中、とうとう登場したのが黒のドレッシーなジャケに白いシャツ、細身の黒ボトムといういでたちのダニー・フリッツ! ちょっとかっぷく良すぎな気もしたんですが(笑)。ディー恋ズ(変換するとこんなんでました。なんか悪くないんでこのままに(笑)が演ってる間中、ソデでもう身体を揺らしてやる気マンマンだったんですよ、実は。そのやる気マンマンで始まったのが、あの、ほら、1stの1曲目、トニジョのはじくようなギターフレーズがかっちょいい、「へーイ、フリッツ」っていうやつですよ、タイトルが出てこない、…で始まった! イェ〜、って言ェー!
こないだも書いたように、病み上がりで、墓に片足を突っ込んだのを引っこ抜いてやってきたダニーなもんで、少し心配したんだけど、息を整えるために、何度か深呼吸する場面もあったもののほっとしまった、あの思いっきり歌いこむ姿に! それにしてもアイコ・アイコにジャングルマンとノリのいい曲も挟み、新譜からの曲のほとんどに、1st、2ndからの曲と結構な曲数をやってくれて、ほんと堪能させていただきました!
お待ちかねの「レインボー・ロード」に「マイ・フレンド」はキーボードで、敬愛するレイ・チャールズが憑依したかのような動きも交えて披露してくれて、、、。でも、アタシが、自身のだらしない人生を何故だか振り返させられた「We had it all」には、ほんとに参りました。涙がね、あふれでてきて、こっぱずかしい思いをしたもんで(笑)…そう、あの頃は、世の中の全てが手の中にあった、なーんも怖いもんなんかなかったんだよなぁ…(と、遠い目。そして、ずーっと引きが入って暗転(笑)
てなわけで、ディ恋ズという最高のバンドの好サポートを得たダニーのライブは、近年まれに見る気持ちのいいライブであった、ということをここにご報告して挨拶に代えさせていただきたいと思います。ダニーさんには、これからも素晴らしいうたを創っていただき、決して無理をせずマイ・ペースで、たまに自身のアルバムを創ってもらって、こちらの耳を楽しませていただけるよう切に願うだけであります。
サンキュー、 ダニー・フリッツ&ディコイズ!
明日も、バイトだ、頑張ろう!
そんじゃ、また!