SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

ちょっと嬉しかったことなんか

なんとも盛り上がらない年末。いつもならどことなくウキウキわくわくとするところがありますが、そんな気持ちに少しもならない。アーカイブもあんまり面白くないっすね、読んでみると(笑)。なわけで少し嬉しかった(嬉しいっていうのはなんで女偏に喜ぶなんだ?)先日のことを少し。
久々に出かけた古本屋で講談社文庫乱歩全集の未刊行集を数冊発見。思わず購入。
この講談社の文庫の全集、当時出ていた頃は、乱歩はもう王道中の王道なんでまるで気にせずにいたわけなんですが、あとから、後半の数冊分、未刊行集が気になって手に入れようとしたところ、結構な値段になってまして、あんとき買っときゃよかったと後悔したもんでした。あん時、買っておけば、やっておけばよかったてぇのがやはりこの人生の中で結構多いわけで、ってそんなこたぁいいかぁ(笑)。
別冊で大判の「貼雑年譜」は、流石に購入しておいたんですが、後半のこの未刊行集の巻はノーマークでいたんでした。なわけで、古本屋で見かけたときには、小躍りしてしまいました。なんか、そんなときって、周りの目が気になったりしません?なんかドキドキするような恥ずかしいような。私はそんな気持ちによくなります(笑)。
で、これも先日、忘年会をということで、久しぶりに遠出をしたところ、近くの古本屋で探してたもんが見つかりました。この時もちょっと小躍りのドキドキでした(笑)。
あ、そういえばボビチャの当時の未発表だった音源、良かったっす!
っていうか、やっぱりボビチャの「ボビー・チャールズ」っていうアルバムは、ほんとに完璧、唯一無二と言っていいアルバムだってことを再認識しました。何しろ音が過不足なく詰め込まれていて。ヤノピにギターにドラムは言わずもがなですが、エレピにハープ、スティール、ベースにハンドクラッピンとここぞというところに絶妙なタイミングで入ってきていい気持にさせてくれる、ボビチャの歌声と相まって何とも言えない空気感を醸し出してくれる。この奇跡といいましょうか、神がかりと言いましょうか、って言ってしまうとなんともいやらしいんですが、とても自然に入ってくる音の数々がなんの違和感もなく、気持ちよく感じられる、ほんとにすごいアルバムなんだなぁと。と久々に「う〜む」と唸ってしまったんでした。
それとライダースの「Ciao!」、このジャケって、はっぴいの再発された「Live on stage」っぽいっていうか、ストーンズの「メインストリートのならず者」を意識してるんだろうか(笑)。
前作が今一だったもんで、どんなもんかな?と思ってたんですが。いいっすね!うたってる内容もいつも以上に気持ちに響いてきます。
かしぶちさんの浪漫デカダンス、良明さんのオリエンタルエレジー、徹さんの愛らしいポップな楽曲が中でも沁みてきて、慶一、ふーさん、クジラさんいわずもがなですが、先に挙げた3名が本気を出すと(笑)それはそれは素晴らしいアルバムができるってこと何すね。
ラストナンバーは、あがたさんのMEZCAL(はじめに歌ありて)と対になるようないい曲です。
いくらか嬉しいことが、この暮れの沈んだ気持ちをいくらか明るくしてくれてありがたい。
みなさん良いお年を! そして、良い年に!! そんじゃ、来年まで、
♪41歳の春だから 元祖天才バカボンのパパァだからぁ〜 冷たい目で見ないでぇ〜
アデュー、ツアイチェン、さよなら、アディオス!!