SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

このコロコロ

河出文庫からロッパの食談が出ました。相変わらずの文庫のラインアップ、流石河出文庫だ(笑)。もうずいぶん昔に古本屋で手に入れたもので、ロッパさんの健啖家ぶりがこれでもかといった具合に開陳されておりまして楽しませてもらった一冊です(あと悲食記もですが)。なにしろその食への飽くなき探究心には目を瞠る、いや腹が鳴るほどのもんでして、読んでて食いたくてしょうがなくなる本なんスよ、ダンナ!でもって老舗のお店なんかも辛口の批評でばっさりと切られたりして、もちろん愛のある批評なんで嫌味な感じがせず、なんとも心地いいんですけどね。
しかし、下司の食い物ということで天丼やおでんだったかが取り上げられてて、こちとらはそれらが下司などと思ったことが一度もなかったもんで、やっぱり暮らしてた環境ってのがだいぶ違うんだなぁ、とちょっと呆れちゃったりしたのも確かなんですが(笑)。あ、これもその下司な食べ物が好きだとは言ってるんすけどね。
それとクリント・イーストウッドの「マディソン郡の橋」ってぇのも見ちゃいました。何が凄いって、あのメリル・ストリープの演技にはびっくりしちまいましたね。あの目つき、体つき、イーストウッドにのめりこんでいくあの姿には鬼気迫るものを感じました。ただのおばちゃんじゃないっすよ!若い女優さんは見習ってほしいもんですって余計なこった(笑)。しかしおばちゃんも本気になると怖いっすね、ってそれはよく知ってます(笑)。