SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

イヒヒヒ

というわけで、この頃わたしは、殿山泰司です。「三文役者の待ち時間」つぅ文庫を手に入れまして読んどります。
殿山泰司のミステリ&ジャズ日記」が母体で雑誌「イメージフォーラム」に連載されていた「三文役者の待ち時間」が特別に付されてる文庫オリジナルになるものでございます。殿山好きの私なんで(「愛のコリーダ」ノーカット版じゃ、目をそむけたくなるような萎びたちんちんだって見てんだかんね(笑)もちろん「殿山泰司のミステリ&ジャズ日記」は読んどりますが、この「三文役者の待ち時間」は未読なもんで殿山流にいってみれば、ヒイヒイ、ハフハフ、キイキイ喜ぶよ、てなもんです(三度笠)
相変わらず日本の未来を憂い、そして日本の将来を憂い、はてまた日本の明日を憂う男殿山泰司全開の好著ではありますが、その単行本未収録の「三文役者の待ち時間」は、どちらかといえばジャズとミステリ評に重きが置かれていて、実のところそっちの方があんまり詳しくない私としましては、くぅ〜くくく、と少し期待はずれの部分が無きにしもあらずでありまして、、、。私の場合、やはり殿山泰司さんの楽屋話を通じて語られる日本なり、土地土地なり、人生なり、女なり、男なり、おかまなり(そういや、おなべは出てこないな)人なり、の洞察が好きなわけでして、その辺がね、ちょびっと少ないところが寂しいわけなんですよ、これは。って、いいかあ、そんなこと、ね。
それにしてもこのちょこっと役者の仕事して、空いてる時間は、ミステリ&他の読書にいそしみ、休みんときは、ズージャのライブに映画にと、なんとも憧れの日々を送ってる殿山さん、ほんにうらまやしい限りでありますよ。私も早いとこそんな身分になりたいもんでございます。ほーんと、まとわりついてくるものの多い世の中よなあ。なーんちゃって、かあちゃん、ごめん(笑)
そういえば、その昔見てしまった「裸の島」、えんえんと続く水汲みシーンがアタマをよぎり(よぎりを今夜もありがとう)、なぜだか目頭熱く、なんてことはなく、なんともたいへんな役だよなあ、乙羽信子さんかわいそう、なんて思ったもんですが、、、しかし、その映画にて私の殿山泰司像がある程度壊れていくなんていうことにもなったわけですが、ってそんなことも、もうどうでもいいかあ。あ、それと殿山さん、タルホ好きだったんだってことを思い出しました、これ読んでて。なんかで、やっぱり書いてたんだけど、タルホさんに間違えられて嬉しかったって。タルホ好きに悪い人はいません。私も好きだから(笑)でも、いい人もいません。やっぱり私が好きだから(笑)それと殿山さんの言葉でわたしめが大好きな言葉がありまして「日本語なんかぶっこわしちまえ」っていう言葉(確か)なんですが、私は日々この言葉を胸に抱き生きているのでございます。この言葉は、どんだけ日本語を大事に思っているかの裏返しに他ならないわけで、それをこの言葉の言外に、また氏の書かれる文章の中に感じることの出来ない輩は、殿山さんや三平さんに近づいちゃ行けません。って、一度、だまされたと思って読んでみてくんなましヨ。ほんとにイヒヒヒと楽しいんだから。なぜだか、ちくまの文庫もこの頃見かけなくなっちゃったからにして。何を書きたいのか皆目わからなくなっちゃったところで、おしまい。 「何を書きたかったかなんて忘れちまえ」

古本「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm

ずーっと、ぼちぼちやってます。よろしくです。