SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

行かなーくちゃ

♪版画展に行かなくちゃ 傘はあるぅ〜
というわけで、本日も ♪乗ーるんだよぉ 電車によぉ で町田まで。
帰りにですね、かねてより ♪行かなーくちゃ と思ってた「料治熊太と仲間たち」展へいそいそと出かけてきました。やっほー!
なんといってもお目当ては、谷中の安規さん!くぅ〜、久しぶりに生で見れるもんね〜、あのえもいわれぬホンワカの空気感を味わえるんだもんね〜。とはやる心を抑えつつも小走りになってしまうアタシです。
メインは、料治さんで、小メインが安規さんと志功さん、あと料治さん縁の方々、川上澄生さん、恩地孝四郎さん、前川千帆さん等などの作品が各々2、3点づつ展示されております。
一通り、二通りじっくりと拝見いたしまして。川上澄生さんのじゃがたらテイスト、恩地さんのアバンギャルドさ、志功さんのダイナミックな中の繊細さなどを堪能しながら、深沢索一さんという方の「築地風景」や川西英さんという方の「ダンスホール」なんていう色使いのかわいらしい作品にも目を惹かれました、そういえば。しかしながらやはり安規さんです、アタシは。じっくり、たっぷりなめまわすように見てやろうと2度、3度、4度、5度と行ったり来たりして参りました。
着いた時は、老人会の皆様といった感じの方々でちょっと賑やかだったんですが、あっという間に人っ子一人居なくなりまして、もう一人で貸切、独占状態で見てきました。嬉しいったりゃ、ありゃしないですよ、ほんとに。
やっぱ、いいなあ。このあっけらかんのホンワカ感のあったか感。なんか今までこの辺につっかえていたもんが、ゆっくりとなくなっていくようで、とてもいい気持ちになりました。安規さんの作品には身体の中にある全ての邪心や老廃物(笑)をとっても自然に浄化してくれる効果があるんです。ほんとです。
私の大好きな「自画像」の口を大きくあけたあの顔、腰の帯びに手をやってるところ、蓄音機の上に置かれたレコードのラベルがちょんと紅いところ。なんでかわからないけど壁面の上に掲げられてる三角旗、着物のかすりの模様、足袋をはいた足の開き方、書生シャツ、、、みんな見ていて温かく気持ちよくなっていくんです。ほんとです。
幻想的な「蝶を吐く」や「忘却の譜」なんかは、私の持ってる作品集はモノクロなので本来の色や質感が柔らかく伝わってきてほんにいい気持ちでした。うすーく透かしでも入れてるような蝶が飛んでるのが見えたり、うすーい朱にスミが交じり合ったなんともいえぬ味わいの色が醸し出されていたり、もうほんとにやさしくうすーい水色や朱色が敷いてあったりして気持ちが和むことまちがいありません、ほんとです(しつこい)。
で、作品をよく見てみると、安規さん、旗が好き、傘が好き(その傘で飛んでいく)、飛行船好き、つるはし&持つ工夫好き、なんていうのがわかってきました。あと屋根の形が支那テイスト好きもありました(笑)
とにもかくにもとてもとても有意義な童心に帰ったような心持にさせてくれた版画展でした。
お好きな方は、ぜひ一度のぞいて見て下さいましね。チャージ400円です。安い!町田の国際版画美術館にて8月5日までやってます。あ、それと隣のコーナーでは現代版画も展示してて横尾さんを始め、リキテンスタイン、ウォホール、ミショー、森村さんの作品なんかも見れました。おもろかった。こちらは無料です。


古本「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm

ずーっと、ぼちぼちやってます。よろしくです。