SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

アンタはえらい!!

suzukimondo2008-03-16

下北にて酒。よって二日酔い。必ず二日酔い、で、翌日半日寝込み、とほほのほのじ。
大量の仕事の引継ぎありで、そっちの方でもアタマが痛い。
また一からである。♪それが大事ッ それが大事ッ それが大事だよぉ〜 大事(真央)(笑)。
薬のおかけで、鼻づまりはないけど、目の痒さは半端じゃない。
目薬も射しているんだけどなぜかあまり効かないのだ。
痒くてごしごしと掻き(って、「痒く」もそうだけど、この漢字書いてみぃ、なんて言われてもすぐに書けないでしょ?パソコンはだから素晴らしい、けど漢字は忘れる。でも「ゆうやけ」と入れて変換すると「裕也家」なんて変換されたりして、なんとも憎いぜ)だすと、痒みが、掻くごとにどんどん増して止まらなくなる。
目が真っ赤になり、うさぎさんになる(って書いててキモイ)。でもって眼球表面、両脇が腫れてくる。目にごみが入ってるようなごろつき感もずーっとしてる。
なんだかなぁ。毎年こんなことやってるんだもんなぁ〜だ。なぁ〜だ・こまねち(お、久々、いい感じのオヤジぎゃぐ(笑)。
録画しておいた「江分利満氏の優雅な生活」を先日見た、そういえば。
監督は岡本喜八
主演の小林桂樹がいい感じだ。今こういう感じの役者さんがいない。西田敏行あたりか、、、。と、あの「カヨ、オメーに食わせるめしは、にゃーだよ」の新珠三千代がなかなかにかわゆい。
それにしても当時の会社員(といっても少し特別な会社員になるのか、小林桂樹役の山口瞳は?)は、よく飲む。
そういえば、うちのオヤジなんかも良く飲んで、たまに家に友人を連れてきて夜中まで呑んでた記憶がある。おふくろが、お客さんの枕元にあの水差しを出していたのが目に浮かぶ。それでもオヤジ、きちんと翌日仕事に行ってたもんなぁ。って、当たり前か(笑)しかし、どこにそんな金があったんだろう?なんてことも思う。
あとは良く吸う。たばこをひっきりなしに吸ってる。出てくる人も煙草吸いが多い。
隣の新婚さんのダンナ(若大将シリーズで若大将の妹といい仲になる二枚目の人)と一緒に往来を、方やさるまた、方やサポータパンツといういでたちで歩く姿が面白い。その新婚君と江分利をそんな感じで(そのあとシャツ、ズボン、靴、とはかせていきながら)対比させるわけです。
それに、ストップモーション(といっても、江分利は動いていて、他のみんなは動かないようにしている、その昔のきつそうな手法(笑)や、画面に向かって、こっちに向かってしゃべる、なんていうやり方など当時は、おっ、なんて感じで面白かったのかもしれないが、今じゃ、、、逆の意味で面白い(ほんと)。
それとご本人、山口瞳梶山季之なんかが飲み屋の場面に出てきたり、ウルトラQウルトラマン関係の人(桜井浩子、二瓶なんとか、あとウルトラQの万条目(字が違う?)君じゃない方)が出てるのが妙。
その映像の妙とともにその骨子となる普通に生きる、平凡に生きるために男は必死になって働き、家族を養い、、、といったぼやきがえんえんとその場面場面とともに語られるっていうこと、最後の方なんか、ずーっとしゃべり続けてる、がこの映画の最大の見所、聞き所であるのだが。その通り!とうなずくことしきりではあるが、ちょっと長い。きちんと聴かねばならないのだけど、疲れちゃうんだな、そ、そうなんだな(小林桂樹つながりで山下清を)
でも、あのセリフは好きなんだな。
「才能がある奴が生きていくのはちっとも凄いことじゃない。宮本武蔵なんてちっとも偉くない。アイツは強かったんだよ。本当に偉いのは何の取り柄もなくても、才能がなくても、一所懸命生きてる奴だ。」
だから、“アンタはえらい!!”なのだ。