SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

パイド・パイパーなバッパーズ

suzukimondo2008-07-21

ネビル・シュートの「パイド・パイパー」を読んだ。
出た当初ちょっと気になっていたのだが(そんな本や音楽や映画がごまんとあるんだけど、いろんな状況でそれら全てを体験することはできないのが悲しい〜。半分は、自身の怠慢なんだけんども(笑)、素通りして忘れさられた(笑)
気になったひとつには、話のタイトルになっているパイド・パイパーの物語を思い出したこと。あの話は、なんだかとても怖い話で、ある意味怪奇・幻想の世界を垣間見せてくれる気がする。そしてもうひとつ、やはりその話から店名を取ったと思われる青山にあった「パイド・パイパー・ハウス」というなんともいい雰囲気のレコードショップを思い出したからでもある(笑)
さて、この物語の内容はといえば第二次世界大戦の戦火の中、年老いた老人が(って日本語間違ってる?)子供を連れ故郷まで戻っていくという話なのだが。当然のことながら艱難辛苦、紆余曲折の大変な山超え、谷超え、旅を乗り越えてっていう話。子供と老人なんでテンポのゆるさがなんともこちらの気をもませ、じれったくさせてくれてそれがいい味になっていることは確かであると思う。派手さもまったくないし、こんなうまくいくか、なんてことを感じさせる部分もあったが、老人の気持ちが、老人のとば口に立つ身にはひしひしと感じれるところもあり、なにか悟りを「武士道とは、死ぬことと見つけたり」なんていう気持ちが開けたような気がしたりして(あくまでも気がするだけなんで(笑)

でもって、昨日、うだるような猛暑の中、野音へと行ってまいりました(この“うだる”っていうのは“ゆでる”っていうのが、やっぱ変化した言葉なんでしょうかね?)
目当ては、そう、あなたもわたしも大好きな「吾妻光良&スウィンギング・バッパーズ」!イェ〜!シェキナ シェキナ・ベェビー!
しかし、何が心配かって、この猛暑の中、吾妻ちゃんを始めとするバッパーズの連中は、大丈夫なのかってことなのだが、、、ハイ!大丈夫でした。相変わらずドラマー岡地は、ずぶぬれ、アタマから水をかぶったような状態の横山ホット・ブラザーズになっておりました(笑)(いちばん左の人ですね)そういえば、炎天下にめっぽう弱いはずの吾妻ちゃんは、以前にも増して弱くなってるような気がしました。このライブのお誘いを受けたKANZOさんとふたり、それを見ながら「オレたちゃまだ大丈夫だよな」とホットしたのでありました(笑)。
あ、内容ですか、内容は、相変わらずです。枯れた味わいです(笑)そんな華麗臭漂う、って字がちがってますが(笑)いいんです!っていうわけで相も変らずカッコイイオヤジたちでありました。が、やっぱ、この暑さのせいなのか、あっという間に、さっとやって終わっちまいまして、ちょっともの足りなかったことも確かです。ま、身体が大事ですから。身体だけは、ほんと気をつけていただきたい、人間国宝もんなんで(笑)
でもって、その後に出たスカパラを始めとするバッパーズに比べると若手のスカバンドは、その若さ、パワーを全面に押し出し、動く動く、跳ねる跳ねる。見てるこっちがあきれけぇっちまうほどで「なんとも若いってのはいいなぁ、やっぱりこの勢いっていうものはなにものにもかえがたいもんだなぁ」なんて、勢いも若さもなくなりつつあるアタシになんかには、うらやましく、たまに切なく感じさせたりするものがありました。
最後のみんな揃っての大合奏では、絞りのTシャツを着たドラゴンボール亀仙人みたいな吾妻ちゃんがいちばん目立ってたな(笑)わけぇーのあんまり調子に乗っちゃいけんよ、てな感じで(笑)
始まる前から舞台のそでからそでをスーイスイッとでっかい銀やんまが往復するのをみかけました。なんともうれしい真夏の一日、真夏の出来事 ♪かぁれの くるまに 乗って    でした。


古本「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm

開店休業ですが、ずーっと、ぼちぼちやってます。よろしくです