SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

生誕100年

何の雑誌だったか忘れたんですが、今年で生誕100年を迎える作家さんのお名前が出てました。1909年(明治42年)生まれ、誰だと思います?って、本屋さんなんかのぞくと「松本清張、生誕百年記念」だとか「太宰治、生誕百年記念」なんて出てたりするんでご存知な方も多いと思われます。実をいうとここでびっくりしたんですね、私の場合。松本清張太宰治が同い年っていう違和感。どちらもたいして知らないんですが、なぜだか「うん?」という気持ちが。太宰は、若いうちに花開き、そして短命に終わってしまい、逆に松本清張は、遅咲きで、晩年といっていいのでしょうか、亡くなるまで旺盛に書き続けた。この違いがなんとも一世紀、一時代ずれた違和感を与えてしまうわけなんでしょうけれど、、、。 
他に名前が挙がっていたのが、中島敦大岡昇平。うん、中島敦と太宰っていうと違和感がない気がするなぁ。大岡昇平になるとまた違ってくる、松本清張の方に寄ってくる気がする。小・中学校の教科書あたりに出てくる作家であるか、ないか、というのも大きな関係があるに違いない。うん、そうだ。
で、なぜかこの生誕100年の方は他に誰がいるんだろう? なんてことが気になりだし、昼休みに近くの本屋でかたっぱしから見てみました。なかなかいないもんですよ、これが。江戸川乱歩はいつだと思います、確か1894年だったかな、早いんですよ、あの探偵小説の大家が。あと、これもびっくりこいたんですが、植草甚一はいつだと思います? 1908年ですよ。太宰より1歳年上なんですよ。なんだか面白い気がしません(笑) 
てなことを感じながら見ていったら、やっと見つけました。さあ、誰でしょう? 正解は花田清輝なんですね。うーん、これもなんだかちょっと不思議。あと、野田宇太郎、ってまるで知らない方がいました。なもんで、花田清輝野田宇太郎も生誕100年なのでありますね。だからお二人の100年記念もなんかやらないといけないんじゃ、他の100年の方みなさん、何か記念しないとね、いけないんじゃないか、なんて思うわけです(笑)
生誕100年おめでとうございます!
それにしても、太宰や中島敦なんかがもっと長生きしてたら、きっとオモロイ作品を遺したに違いないと思いますね、そう思いませんか?