SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

スキマ壁スイッチ

がバカになり、何度押しても電灯が点かなくなったわけです。こないだまでは、機嫌がいいとカチッといって点いてくれてたんですが、とうとうカフッ、カフッとなんの手ごたえもなくなりました。
 それにしてもこの頃、この手の不具合が増えてきておりまして、先日は、蛍光灯の一番奥の輪っかが点かず、どうなってんの?輪っかんない? と中を覗いて点灯管を取り換えてみたりしたんですが、まるでだめ、お手上げ状態になってしまいました。と同時に、水道の蛇口の元からの水漏れが。レバーをお湯の方にしたまま閉じるとじんわりと水が滴り落ちてくる塩梅。こっちはもうその時点で漏れなくお手上げ。
 早速メーカーに問い合わせをしてみると、なななんと、どちらも1万円越えの、天城越え、な、あほな、の修理費がかかるとのこと。くぅ〜、くくくく、このままにしておくこともできず、泣く泣くお願いしたんですが痛かったなぁ。以前安いからってんで、わけのわかんない修理会社に頼んでひどい目にあったことがあるんで、メーカーに頼むようになったんですが、こりゃたまらんわい、でした。
 でもって、今回もとりあえずどれくらいの修理代がかかるのかと、見積もりを請求してみると、ぎょえ〜(の群れ(旧いし、知らない人は知らない。相米監督)、やっぱそうなの、の1万越え。ここでまたこの出費は、痛すぎる! 酒も飲まず、つまみもとらず、ましてやおねぇちゃんが居たわけでもないのに1万円! …なんで、とりあえず見送り、自分で見てみっかと、スイッチの中を恐る恐る(相手はエレキテルですからにして。あのエクスタスィ〜を感じるシビレではありませんからに)覗いてみることに。
 ここでよくやってしまうのが、中を開けようとして、力任せに開いたらベコッといって、中の軸だったり、ネジ穴だったりが壊れてしまって、もう、どうにもこうにも手の施しようがなくなってしまうことなんですね。
 なもんで、ソフトに少し開いてるスキマにドライバをそっと押し当てて、なでるようにかわいがるようにゆっくり、そうゆっくりとね、開いてみました。すると、しとどに濡…じゃなかった、えー、ごほっ、うんと、そう、大元のスイッチ部分のバネの働きをしている金属片がなんと2か所折れているじゃ、あーりませんか。だから、バネの用をなさなくなってしまってカフッ、カフッと…、工作オンチのアタシにもわかりました。
 少し考えました。この金属片があればなんとかなるな、と気づくのに。いつもなら、あ、ダメだこりゃ、次行ってみよう!とあきらめちゃうんですが、流石にせっぱつまった状態が功を奏したのでしょうか、なんとかしたいという気持ちがいつもより強く、困ったときのネット頼み、なんか出てないかとネットにて検索をしてみました。すると、メーカーの部品コンテンツに、これか!というものが。
 今宵のコンテンツはよく切れるわ、などとわけのわからないことを口走りながら、サクサク、ぽりぽりと捲っていくと、スイッチの本体部分が紹介されてるじゃござんせんか! しかし、うちのは、タイプがだいぶ旧いようで、企画ナンバーが違ってたんですが中はたいして違わないだろうと。
 ということは、もしや、近くのあのプロも御用達のユニディーにこの部品があるかもしれないと思い、もう1年も前から、買い替えないとなぁと思っていた風呂カバーを買う、年末に取り換えた蛍光灯、電池のリサイクルをしにいくついでに覗いてみることに。
 ぬははは、安の定でした。ありましたぜぇ〜、それもぴんきりでいろんな種類が、ユニディバンザイ! 
 当然、果たしてこれで本当に直るのか、よみがえって、また慎ましく生きる我が家族を明るく照らしてくれるのか、という危惧があるもんで、きりの次、300円のヤツに決めて、急いで家に戻ると、なななんと、本来の目的であった風呂カバーの大きさが合わない!でかい! 慌てて交換に戻るも、取り換えてもらうのにすったもんだ。うーむ、しかし、なんとか取り換えてもらい、やっと、他のことには気を取られずにスイッチ修理へと向かえる時が。
 しかし、スイッチ一つ取り換えるのに長い話だなこりゃ、疲れてきた(笑)。
 あらかじめ取り外してたそのスイッチの元、金属片をはめ込んであるボタン箱と新品のスイッチのボタン箱両方を並べてみる。お、アタシの目に狂いはなかった、まるっきり同じ、金属片の形状も違いがわからないほど一緒や一緒や!ビンゴぉ!っつうことで、新品の方を壁のスイッチにはめ込もうとすると、入らない、これが!
 何度か出し入れしてみるも、だんだん気持ちよく…じゃなかった(なんか欲求不満なんかなこの頃(笑)、えー、、やっぱり入らない。
 もう一度、並べてよく見てみると、すこーし、ほんのすこーし、新しい方が大きい感じ。さぁ、どうする?とすぐ思い立ったのが、やすりでけずってみること。
 すぐさま、家の大工道具を引っ張り出し削り始める。少しけずって合わせて見るもだめ。で、なぜかふとよぎる金属片を、金属片だけを取り換えればすむんじゃない?のの思い。そ、そうです、箱は旧いのそのままで、壊れてた金属片だけを換えればいいんじゃない?という、あまりにも当たり前な、当然の美学的発想。
 はい、即実行。なんだよぉ〜、なくらい簡単にきっちりとはまり、当り前だ、今まではまってたんだから、最初っからこうすればよかったやん。ばかばかしくなって大笑(海岸)。
 いやぁ〜、やりました、やりましたよ。気持ちいい! またもや、明るく照らされたわがキッチンを目の当たりにして、アタシは、久々に感じるその達成感、やればできるやん(て、なぜかこんな時はいつも関西弁)、1万浮いた!の気持ちに酔いしれたのでした。
 1万浮いたんで、旨い酒を買いたいと、サイにねだると「ダメ!」の即答でした。なんの、なんのために頑張ったがぜよ。
 はい、ご退屈様。この次は、換気システムのスイッチ修理の一部始終をお伝えしたいと思います。ってうそです(笑)