SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

♪山手のドルフィンはぁ〜

 ユーミンを聴いてると、やっぱいろいろ思い出すなぁ。
 あれは、なんでだったのか、その辺りがよくわからないのだけれど、免許取りたての友人の車に乗っておのぼりさんよろしく ♪山手のドルフィンはぁ〜 (by海を見ていた午後)に行くことになった。
 道に迷いながら、やっとたどりついた黄昏間近のドルフィン。ささ、カフィーでもと一階のカフェテラスの扉を開けると超満員。
 ありゃ〜、とは思ったものの、そう簡単には帰れない。せっかくここまで来たんだから。そういえば、二階へ上がる階段があったな、ということは二階もあるな、となんの躊躇もなく二階へ向かう。
 扉をおもむろに開け中に入ってみると、なんとも静かなアダルトテイストなレストラン。
 ウェイターのお兄様がお二人、妙なニヤニヤ笑いでこちらにやってくる。そのニヤニヤには明らかに「キミらの来るところじゃないのよ。間違っちゃったね」の雰囲気が漂ってたんだけど、こちとらも血気盛んな、特にそういうところに敏感な世代なもんで、お決まりの「お食事ですか?」の声かけに、小声でささやく友達の「やっぱやめとこうよ」をさえぎり、「はい、お食事です!」ときっぱりと答えた、、、つもりが、うわずって、はいが、へいになってしまった自分の声を耳まで赤くなりながら聞き流し、ウェイターの「こちらへ、どうぞ」の指示にちょっとイラっとなりながらも席につき、なんだかもうそれだけで何もかもがうわずってしまい、一番安いハンバーグステーキを頼み、それもこれもみな、そのウェイターのニヤニヤ笑いのせいだと場の雰囲気も味わうこともなく、じーっとガンを飛ばしていた、♪ソーダ水の中を貨物船が通る 風景も見えなくなり始めた ♪夕暮れ時は寂しそうな午後6時、なんてのを思い出しました。
 どんなお店だったのか、なんてまるで覚えてなくて、勘定が高くて参った覚えしかないんですよ。あきれたもんですが(笑)。
 でも考えてみると、♪山手のドルフィンはぁ〜 の後に続く ♪静かなレストラン〜 なわけなんだから、下のカフェじゃなくてレストランに入ったのは正解だったわけです。って、どんな店だったのかもまるで覚えてないじゃろが、えー、にいちゃん、皆、笑ッちゅうがよ。
 ついでに、これも以前ちょっと書きましたが、ちょうどコバルトアワーが出たころのユーミンのラジオ録音を見れることになって、某国営放送のFM局まで行ったことがありました。
 その時のバックは、キャラメルママでなく、コズミック・ララバイ(確か)といいまして、ベースのひっぴ風のおにいちゃんが、手ノリざるを連れていたんですよ、これが。でも、ミキサーで松任谷さんが来ていたのがうれしくて、最後にユーミンじゃなくて松任谷さんにサインをもらって帰ったんです(その書いてもらったなんと学生手帳は、忠さんのサインもあったんですが、どこかに落としてしまった、おバカです)。ぼくらにとってはっぴいのおふたりにフォージョーのおふたりが加わったキャラメルママは、当然羨望の的でしたから。
 そのラジオの録音で、何度も松任谷さんにダメ出しをされて、♪雨のぉ〜 を何度も歌っていたユーミンが印象的だったということは、以前にも書きました。
 それと、録音が終わって、松任谷さんにそのサインをもらおうとスタジオから出てくるのを待ってる時に、ユーミンがでっかいぬいぐるみを抱いて、ぬいぐるみを抱いてですよ、出てきたんですよ。そして、その時に拝しましたホットパンツからのぞいたすらり伸びたおみ足、そのスタイルの良さ! ぬいぐるみとその美しき容姿のなんともアンバランスなギャップが今もアタマを離れません(あんまりユーミンのスタイルに関して言う人はいないようですが)。
 考えてみると、これがあとにも先にも生ユーミンをみた最初で最後なんですね。
 この際なんで、もっとついでに書いてしまいますが、大学ん時に、ヨット部に入っていたんです、はい、アタシがヨットです。その夏の合宿先が逗子マリーナでして、合宿最中にユーミンのコンサートがありました。
 夕飯を食い終わり、マリーナ近くのケンタ?だったかにコールスローを買いに行くと、うたごえが聞こえてきたんです。こう、遠くからゴージャスなオーケストレーションと共に。
 ぼろ合宿所で寝起きして、朝早くから夕方までの練習の辛さ、身体中青あざだらけにくらべ、そのユーミンのセレブリティなコンサートが、なんとも ♪憎らぁしいのよぉ〜、だったなぁ。なんてことも思い出しました。
 といろんなことがいもずるし気に思い出されてくるわけです。それが非常に面白いわけですね。
 それと、まだ書いちゃいますが、あのドラマ、なんていいましたかね、忘れちゃったんですが、そのドラマで「あの日に帰りたい」を聞いた時の感慨も忘れられませんね。
 TVの画面からユーミンの歌声が流れてきたのは、純粋にうれしくてチキン・スキンになったことは確かなんですが、その反面、「あぁ、これでユーミンはもう遠くへ行っちゃうかなぁ」なんて、ある意味決別の情もわきあがってきましてね。安の定、その後の爆発的な人気で松任谷になってからはまるで聴かなくなってしまうわけですが…。人気が出ようがどうしようが、好きなら聴き続けりゃあいいんじゃないの?にいちゃん。
はい、どうもその辺が天邪鬼といいますか、前にも書いたかもしれませんが、人気がでると、もういいじゃん、他の娘探そう、ってことになっちまうんですね(笑)
 あとは、、、考えこんじゃうとそれでもうおしまいですね。あとはまた、自然と思いだした時にでもってぇことでお終い。
 また、またご退屈さまでした。ピース!