SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

ぽ谷キング

12日も休みだったもんで4連休、まるでお金にならないし、肩身はせまいが、だらぁ〜っとできていいっす(笑)。
しかし政治の世界は、相変わらず茶番で、笑止。先にやるこたぁ、いくらでもあるでしょうが、国を少しでもよくしようなんて誰も考えちゃいないってことが一目瞭然。
小っちゃい時に言われたとおり自分のことは自分でなんとかしなきゃいけない、あんなアホ達にまかせといちゃいけねぇってことですな(笑)。なんとかいい仕事も探さにゃあいかん、いかん。
なわけで、口直しに(笑)子供が録っておいた映画なんかをだらぁ〜っと見るわけです。
「崖の上のぽにょ」何つぅのをボーっと見てると、うーん、このりさというおかあちゃんのしぐさは、かわいくていいなぁ、海の女神様?もいいし、あんな風にぎゅーっとされたいなぁ、なんであんな気持ち良さそうな表情やしぐさをうまく表現できんだろう? 宮崎監督は、じゅるじゅるとした粘液質な内臓系がやっぱ好みなんだな、羊水、子宮願望が強いんだろうか? なんていう下衆なオヤジ的な見方も入ってべたべたと、どうもすいません!てな感じになってくる。
あの波の感じなんかは、ディズニーの「ピノキオ」のくじらに飲み込まれるシーンを思い起こさせたり、古代魚が泳ぐ様は、十蘭の「地底獣国」を、当然のことながら全体を貫く物語は「人魚姫」、いや、
谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」もちろん、ビアズリーの影響を受けた水島爾保布の挿絵と共に想起させたり(って、単純に思い出したんですよ)と、様々なものを想起させるということが映画なり、読み物なり、音なりの大きな意義の一つであろうと考えてるもんで、ぽにょは、ちょっとあっさり目であったけど、やっぱよく出来てんだな、と思うわけで。
そういえば、先日読んだキングの短編「どんずまりの窮地」もそんな部分、粘液質、内臓系、羊水、子宮願望、汚物愛なんていうフレーズがアタマに浮かんだことを思い出した。
汚物愛っていうのは、人が生まれ出でる時に母親のもつ汚物まみれて出てくるという根源的なものであるからにして、あたりまえであるといえばいえるわけで、汚いと感じるかあたりまえと感じるかというのが、人生の別れ道、5万円、7万円、10万円、運命の分かれ道になったりするような、あ、そんなこたぁありませんか? そんな話は面倒くさい? じゃ、置いといて(笑)
それにしてもこのキングの短編はよく出来てます、ってその簡易トイレの仕組み、もうなめるように詳細に研究してますね。トイレ、便器、壁面、溜まるところ、臭気に味まで。流石汚物愛のキングだ! と頭が下がる思いがしましたね(笑) すべからくこうじゃなきゃいけません。微に入り細に入り世のため人のため読者を楽しませるため、なんでもしなきゃあきまへん、相変わらずにやってくれるのは、すべからくそういうことじゃなきゃいけませんね、やっぱり。どっかのアホ達はすべからく見習わねばいけません、って無理か、自身を棚に上げ、汚物はお嫌いでしょうからね。あ、やべぇ、またそっちに行っちゃった(笑)。なわけで、話がどんどんつまらなくなる前におしまい。
谷崎の作品、また読み返そうっと。