SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

♪気の合うなぁーかま 集まりゃ たぁのしいよ(たのしよ)

というわけでブクロで飲もう会を決行。
それにしても目が痒い。鼻も痒いし、耳も痒い。この痒いっていう漢字もなんだか痒い。杉ポランがちゃらんぽらんなアタシを襲う。
しかし、ブクロ、以前にも増していかがわしい様相を呈しておりますね。なんだろうな、あの雰囲気は。邪悪な空気が渦巻いております(笑)
で、いかがわしさのかけらもない?3匹のオジサンは、ロサ通りの名うての汚シュラン「豊田屋」へとしけ込む。入ったとたんマイクで「いらっしゃいませ!」と言われる。よく見ると天井からマイクがぶら下がっていて、ご主人がそのマイクを片手に「いらっしゃいませ!」とか「はい!空いてますよ」、「お一人様、どうぞいっらしゃい!」とふっと思い出すたびにマイクパフォーマンスを繰り返している。それだけでいい店だということが分かる(笑)。
まずは生ルービの中を、そしてお供にねぎ間、レバ、つくね、しろをたれでたのむ。
うーん、仕事あとの久方ぶりにお顔を拝見するみなさんと飲むルービは格別に美味い。でもって、ねぎ間は、うまい!とはいわく言い難いが、普通にうまい(!はない)。
 やはり、話は音の世界から始まる。が、最近の話にとんと疎いアッシなもんだから「え、ライ・クーダー新譜出たんだ」なんて感じで、ちと寂しい。
生ルービもすぐに空き、ホッピーな人とメニューに一級酒と書かれた一合びんの熱燗なアッシに別れ、厚揚げと煮込みを追加し、またちびちびと。薄汚いお店と飲み物のマッチングがばっちりでうまい!とはいわく言い難いがうまい。
しかしなんですね、こちらが話しに集中して気を抜いてると、カウンターの中では「だから、梅酒だろ!梅酒!今入れてたの見てなかったの!」とダンナが、「ぼそぼそぼそ」(おかみさんの声は今ひとつ聞こえない)「だから、そっちじゃないって!ったく」「ぼそぼそぼそ」(って、やっぱり今ひとつ聞こえない)と、口げんかを始める始末。
そういえば、その昔よく昼飯を食いに行った水道橋と飯田橋の間にあった「いもや」のご夫婦もよくカウンターの中でけんかしてたっけなぁ、あ、あと、高校の部活帰りによく寄った江古田の「愛情ラーメン」。ラーメンが180円ぐらい、他のものもだいたいが200円前後で、こずかいの少ない高校生の味方だったお店。そこの怪獣ブースカ似のオヤジさんと奥さんもよくやってた。なんてことが思い出されてくる。
アッシはそんな素敵なお店で、一度怒られたことがあった。
買ったばかりの本をめくりながらラーメンをすすってた時に、カウンターの中からオヤジさんに「本は読まないで!」とちょっと強い口調できっぱりと言われたのだった。
うん?という感じで、顔をあげたアッシにオヤジさんは続けて「一生懸命つくったんだから」と、呟くように言ったのだった。
う、っとちょっと詰まった。で、えらく恥ずかしくなって、あとはもう無言でラーメンをほおばった。そんな思い出。
で、豊田屋を出て、東京ボブの店へ向かう。
ラム酒を肴にディランのチェンジ・ゴナ・カムやビートルズナンバーなんかを初めて聴く。なかなかディランもミーハーなんだ、なんていう話をしつつ、これからもっと盛り上がりそうなところでブクロで飲もう会もお開きに。
はい、こんなところで終わっておくのがいいんですね。後を引いてね。またそのうち飲みたいっすね!ちゃんちゃん。