SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

吉野秀雄はよく知らないが


久しぶりに土日休み。うーん、嬉しいやら悲しいやら。
先日読み終わった「小説・吉野秀雄先生」。
歌人、師でもあった吉野秀雄を山口瞳が自身の青春と重ね合わせながら熱く描いている。とはいうものの、あたしゃ、まるで知らないお人なんでどうなることやらと思ったのだけれどなかなか面白かった。
併録されていた川端康成山本周五郎高見順木山捷平内田百けん小論も楽しめた。
でもほとんど忘れた。面白かったという気持ちだけが残っている。
ひとつだけ、「川端さんは、女の子と平気で手をつないで町を歩ける、その少女愛好や少女趣味や少女小説が書けてしまうのは、根強い何かに根ざしている」「自殺の真因は、誰かに失恋するとまではいかなくても、少女と戯れることが出来なくなった肉体の衰えに絶望したのではないかという気がしてならない」という部分が至極わかるような気がした。山口瞳、恐るべし(笑)
 久々にはっぴいのBOXのライブと人のバックをやってるのを聴く。
「ROCK大震祭」のメンバーのMCがいつになく楽しそうなのが面白い。
 そういえば、高校時代に友人と二人でコンビを組んでたとき、はっぴいの「かくれんぼ」「氷雨月のスケッチ」を気持ち悪いくらい感情込めてうたってた。
 あと、初めてオーデション(確か四谷の文化放送だった)を受けにいったのもこの頃。
 出来のひどさに(もう上がっちゃって声は上ずり、震え、、、)唖然として、帰りに近くの居酒屋で憂さ晴らしの日本酒を飲んだのはよかったんだけど、金が足りなく足が出た分をお店のご主人に「いいよ」って言ってもらった恥ずかすぃー思い出も。
しかし、思い出すものは、ほんと恥ずかすぃーものばかりでゲスな(笑)