SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

日々のアクア・ボン

オークションに服を出す。売れる。うれしいけど、買った値段の4分の1。まだ着てりゃよかったかなぁ。古本屋も休業しつつオークションに出してるんだけど、あんまり売れないし、儲けにはほど遠い世界、に旅に出たい感じ(笑)。難しいなぁ。なんだかなぁ。

河野典生を読む。「殺意という名の家畜」他、角川で文庫になってた頃はたまに読んでいたんだけれど、今はもう文庫も無くなってるし(ほんとに見かけなくなりました)、今の世の中からは忘れられた作家のお一人になっちゃったの感が。
内容も敗戦直後の暗い世相(パンパンやら混血児の話)から、70年代初頭のヒッピー、フーテン(アメリカにチャンドラー、ロレンスそしてチコ、なんともなフーテンたちのあだ名よ)華やかなりし頃の新宿が舞台となって、チャンドラーやハメット、ロスマクといったハード・ボイルドだど!(トリオ・ザ・パンチ、読まずに死ねるか!の内藤陳はどうしてんだ?)の影響をモロに受けた純和風のクールな社会派探偵小説となっております。
うーん、悪くないんだけど、話が込み入ってて、途中わけがわからなくなってくる。今読むのにはちょっと辛いか? 昔は、ハード・ボイルドかっちょいいなぁ、なんて思ってたんだけどななぁ。
女に見向きもしない、女が寝っころがったシーツを引っぺがし、新しいのと取り替えるローバート・ミッチャムや、やっぱり半裸のフリーセックスヒッピーねぇちゃんには見向きもせず、夜中に猫のえさを買いに行くチェーンスモーカーのエリオット・グールドのフィリップ・マーローは大好きだったんだけどなぁ。あ、あと「動く標的」のハーパーのポール・ニューマン!といいつつほとんど忘れちまったんですが。「暴力脱獄」のニューマン、坂東英二にも負けない(笑)あの若さのといいますか、人としてのといいますか、あのカタルシス! あれも良かったなぁ。ってみんな映画の話ですが。
録っておいた「スパイダーマン3」も見ちゃう。凄いね、この登場人物の顔が! 美男、美女がほとんど出てこない。主役の二人からしてその辺のおにいちゃん、おねぇちゃんなんだもんね。B級さがたまんないっすね! でもって、松山ケンイチの「ハードロックメタルシティー」も見ちゃう。笑っちゃうなぁ。漫画を映画にしたという以外のなにものでもなかったけど(笑)その辺が、スパイダーマンとちょっと違うところでしょうか?
しかし、充実した休日だったなぁ。こんなことを繰り返して死んでくんだろうかなぁ、オレ?