SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

火の玉ボーイとhelpless

「火の玉ボーイ」は、ほんといいっす! アルバムの曲順通りに(アレンジは変わってるけど)全て通して聴くと、20代半ばでこんな多彩なアルバムを作っちまった慶一さんの凄さを改めて感じたんですが、って、20代でなきゃつくれないでしょう、こんなアルバムは。僕は、このアルバムとライダース(ズじゃない)の「イスタンブール・マンボ」が最高に好きなんだけど、きっとこれらのアルバムに出会わなければこんなにロック好きなオヤジになっていなかったに違いないと思います(笑)。それにしてもというか、当たり前というか、淡々とどこか冷めたように進むコンサートに混沌とした状況を映し出すようなロングバージョン「バックシート」が、なんとも一筋縄ではいかないへそ曲がりなライダースの面を垣間見せてくれて面白かったっす、この「火の玉ボーイコンサート」。大地震以降、久々に見たコンサートがライダースとは何か因縁めいたものがあるんだろうかって、また話を作るなオッサン(笑)
Eggs over easyの2枚目(1stから9年後の81年に出たラストアルバム)のCD、あの1st「Good'n Cheap」が大好きなもんで買いました。当時、渋谷でバイトをしていた頃、芽瑠璃堂で一度出たことがあって、買うつもりだったんだけどなぜか買えずじまいだったというこちらも因縁の一枚。この間、といってももう2年くらい前になるんですがCD化された1stに入っていたボートラ「scene of the crime」が気に入ってたんで、きっと面白いアルバムに違いないと確信してたんですが、なんてんでしょうか、あの大らかさと言いますか、力の抜けたいなたさが薄れて小さくまとまっちゃったなぁというのが偽ざる印象。ソウル色も加味されて決して悪くないんですが、なんだか今ひとつもの足りなさがありました。
明日から仕事。それも面倒な仕事が目の前に残っているのでなんとも憂鬱です。Eggsの1st「home to you」のように目の前がすっきりと晴れ渡っていくような気分になれるのはいつなんでしょうか? Helpless 鈴木でした。