SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

♪時は 私にぃ〜

めまいだけを残してゆく 
だからぁ〜 小船を運ぶ潮風よぉ〜 
眠りにつこうとする愛を 揺り起こさないでぇ〜
(by小椋佳
って、大声でうたってる場合じゃなく(結構好きなんス、このうた)、んなロマンチックな場合じゃなくて、なんだかもうずーっとアタマがぼんやりしてんだかんな、ほんとに。どうなってんだろう? なんか耳の奥のほうが痛いような、ないような、三半規管がおかしんだろうか?
なのにこんなもん書いてんだかんな、たいしたことないんだな。
あ、それで、本屋で人が書棚をのぞいてる時に、なんも言わないで突然目の前を通るのは止めてね。「スンマセン」とか「失礼」とか言って通るのが当たり前だと思うんだけど、本屋でだけじゃないけど。なんかこの頃そういう輩が多くて、なんか嫌だな。バッパーズの「道徳ホップ」でも聴きやがれ(笑)
で、志賀直哉の短編を読み返したりなんかしてるんですが、寿司をたらふく食わしてくれる「小僧の神様」。やっぱ、ちょっと鼻につくかな、昔あった金持ちのリチャード・ギアが貧しい少女にマスター何とかっていうカードで大量に鳩を買ってやるっていう「何すんだ、コノヤロ」なCMがあったけど、なんか似てる感じかな、なんて思ったりしたけど、これ、ちゃんと、その金持ちが寿司を食わせてやったあとに「変に寂しい感じ」がしたなんてことが書かれてて、金持ちの気まぐれを恥じてるとこがあって、随分前に読んだときには気にも留めなかったようなところが見えて、読後感がちょっと変った。それと、実は、こんなオチにしたかったんだけど、そのオチが小僧に対して残酷だからやめた、なんてことが書かれてたりして(私は決して残酷だなんて感じないんだけれど、ちょっとファンタジックというか、メルヒェンというか、で結構面白いオチなんでいいんじゃないかと思うんだけど)、こんなことも考えてんだと、妙に嬉しくなっちゃったりして(笑)。それとブ男が美女にモテル「赤西蠣太」。こういった話もホント好きなんすよ。どっかに「キレイは汚い、汚いはキレイ」といった思想がこびりついてるもんで、谷崎や探偵小説なんかの影響なんだろうけど、なんか痛快まるかじり(チョコ・バーか?)で気持ちいいし、ことの本質をきちんと突いてるって気がするな。ほかにも教条的な反面、どっか人間的な生臭さが漂う諸作品、やっぱ只者じゃないっす、志賀直哉
で、さしずめ私、オヤジの神様といえば、旨い酒と肴をたらふく飲み食いさせてくれる御仁ということになりますな。神様よろしくぅ〜。
♪あーん あああ〜ん あ〜ん あああ〜ん 
神様 お願いぃ〜だぁ ぼくのぉ〜 あの酒と肴にぃ〜
会いたいのさぁ〜あああ〜ん
(byテンプクターズ)