SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

暑い夏といえば、

海と相場が決まっていた。友人の車に乗り込み夜中に東京を出発して夜を通して西伊豆を目指す。途中睡魔に襲われそうになる友人を雪山で遭難しそうなときのお決まりのセリフ「寝たら死んじまうぞ」で励まし(って運転中だっておんなじことだ(笑)、好きなカセットテープの歌と一緒に大声で歌ったり、しまいには、好きなポルノ女優の名を上げ連ねたり、やっとのことで夜明け間近の、あれはタダト浜に到着したのだった。ずいぶん以前に「タダト」とかなんとかいう小説を読んだことがあったけど、上品な2組のカップルのとどのつまりはスワッピングの話で、なんだかなぁ〜、とがっかりしたことがあったが、考えてみるとこの多々戸浜には昔から縁があった。高校時代、やっぱり車の免許を取り立ての友人の車を連ね、初めて民宿に泊まったのも多々戸浜だった。崖っぷちの小屋で、転がり落ちそうで怖かった思い出がある。あ、その前に高校のバンド仲間2人と、友人の親父さんの保養所にいったときも多々戸浜だった。あん時は、からだを焼きすぎて、風呂に入るのが大変で、その後もからだのほてりがずーっと取れなかったなぁ。そういえば、真っ黒になりたくて、その頃から20代の終わりぐらいまで焼きすぎた結果なんだろう、肩から背中半分にかけてシミだらけになってしまった。だから、若いやつらに「あんまり焼くと、こうなるぞ」とか「シミだらけになるぞ」なんてことを言ったりしてるんだけど、聞く耳持つやつはひとりもいない。なってみてから後悔すんだよな、全てにおいて、、、。
その後も何度か多々戸浜に出かけた。白浜や今井浜あたりと違い、なんだか空いている感じ、白砂のあの海の透明度はなかなかのもんで、ほんと好きな浜辺だ。それにしても海に行かなくなって久しい。もうどれくらいいってないんだろうか、それさえわからないくらい行ってない。あー、死ぬ前にもう一度でも二度でも何度でもいいから行きてぇもんだなぁ。そして、がっつり焼いてやるんだ(笑)そんじゃ、また。