SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

5年目の河内音頭

年に一度のお祭り、錦糸町河内音頭に通いだしてかれこれ4年、だよな?と思って、ブログを辿ってみたら、なんと5年目だった! いつも一緒に行ってるMKさんに谷やん、申し訳ない、なんと5年目でした。しかし、河内音頭錦糸町でやりだしてからはなんと30周年ということで、こりゃ、すんごいなぁ、っと思うわけで。なんでもそうですが♪carry on(続ける)っていうのは、♪love is comin‘つぅところもありますが(笑)、大事なことですし、大変なことでありますからね。5年も誰一人欠けることなく集ってるってぇのはやはり素晴らしいし、30周年ってぇのはより素晴らしいし、ありがてぇわけです。でもって今年もやっぱり堪能させてもらいました!
今回は、ちょっと例年と違った趣向をと思い立ちまして、先呑みで、なだれ込むってぇ寸法をとることにしました。ちょうど夏休みを取ったんで、早い時間に行けるってぇのもあるんですが、ちょっとひっかけてほろ酔いで行くと、これまた河内音頭も違った様相を呈するんじゃないだろうかという、酔っ払いの発想を逆手に取ったわけです(どこが逆手だ(笑)。
なわけで、錦糸町に向かう総武電車から見る景色は、いつもなら満員で外は真っ暗、よく見えない状態なんですが、まだ明るくこれまたよく見えるわけです。どす黒くうねって流れる隅田川になんだか飲み込まれそうな恐ろしさを感じたり、ずーっとつかず離れず左手に見えるスカイツリーの安物のSF映画に出てくるようなその肢体。と思っていると現れるどぎつい金色の国技館。で、これから行くのが河内音頭だっつぅんだから面白いもんです。
でもって、改札口で待ち合わせたお二人と向かうは、錦糸町じゃ名の知れた「三四郎」。一度河内音頭がはねてから寄ったことがあるんですが、なかなかいい感じの由緒正しい大衆居酒屋なんすね。昨年も寄りたかったんですがなぜか早仕舞いで入れなかった。なんで、2年ぶりの凱旋になるわけです(笑)。
相変わらずのでっかい赤ちょうちんにあの店構え、面構え、なんかいいんすよね。で中に入ると、コの字のカウンターがこれまたよくて、昔何度か行った、新宿の「五十鈴」を思い起こしたりして、でまた昔美人の女将さんがいるわけで、「五十鈴」も昔美人のおばちゃんが割烹着着てやってたっけなぁ。と感慨にふけってる場合じゃなく、厚揚げ煮とたこぶつ、レバーフライにポテサラなんぞを肴に生ビール、そして酎ハイボールをぐびぐびと。小一時間、今度のライ・クーダーのアルバムは、ニック・ロウのアルバムはどんなんでしょう?や、そういえば、NMM誌をちょっと見せてもらって遺書のようなとうようさんの文を読ませてもらったけど、なんだかなぁ、やっぱりよくわかんないなぁ。雨が汚物を流すだろうの飛び降りるにはいいマンションだのと、やっぱり常軌を逸しているとしか思えない。汚物はいくらかは洗い流すだろうけど、気持ちに残った思いは洗い流せやしない。ってそんなこんなでもうちょっと飲みたい気持ちをあっさり河内音頭で振り切って、メインの河内音頭へ!
おお!やってるやってる!相変わらずの大盛況!!いつにもまして人が多い。さっそく前の桟敷席後ろに立ってまずは河内音頭をじっくり聞くわけですが、こちとら酔いがいい感じで回ってるもんであのお囃子のリズムにじっとしていられない。今まであの踊りの輪の中へ入ろうと、いや入ってもうまく踊れないので断念していたあの口惜しい気持ちを払拭するべく、って大袈裟な、単純にその乗りのまま輪に入っていくと、なんだか踊れちゃうんですね。で結局ずーっと踊っちゃった(笑)。ぬははは、やったぁ!でもって気持ちいい。汗びっしょりになるんですが、それが逆に清清しい(笑)。そしてまた、河内音頭に耳を傾ける。舞台では若手のホープ内助の功、日本一の花嫁の話を身振り手振り、声音を使い分け演じて拍手喝采。谷やんが言うように、こいつぁなかなかやるもんだ。その後に出た兄弟子になるんでしょうか、こいつが、弟弟子の出来がいいばっかりに貧乏くじをひてしまった、よくドラマにあるようなやつで、いまひとつその弟弟子を気にしてしまってうまくいかない。きっと止めちゃうんだよなぁ、俺は違う道を行く、なんて言って。って余計なことも考えながら河内音頭の夜は更けていくわけです。今回の先呑みは、私にとっては大正解で、(「三四郎」がもちょっと安けりゃいいんだけれど。結局、河内音頭が終わってからも呑んじゃうんで(笑)5年目にしてやっと踊れたし、ってこれが一番大きい収穫でありました。元気でたな! 今度は3人そろって踊りますか! 唐突ですが、また来年、先呑みで、今度はいつも帰りによる安い串焼やに行ってからってことでよろしくお願いします。で、おしまい。