SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

夜市から

しかし、凄い風です。でもちっとも涼しくならない。蒸し暑い。陽が差してるのに雨が振ったりやんだり。嫌な天気です。
以前ここでも取り上げたJ・ヒル「二十世紀の幽霊たち」の巻末の解説で、あれは東さんだったか?が押していた「夜市」を読んでみた。
あの時、翻訳物の作品について「切なさ、やるせなさ、はかなさなりの哀愁感漂う耽美の世界がどうも大味で」だとか「ただ単に、切断された太ももから下の脚がゴロンと転がるような救いの無さが、なんとも無味乾燥した殺伐とした現代を映し出しているようで、それはそれでいいんだけれども、その脚を愛おしく抱いてそのまま部屋まで持って帰り、自身の脚と付け替えてみて、切なく愛撫するような、そんな物悲しく美しくキモクなるような世界に広がっていかない限界が感じられてもの足りない」(なんかいいなこの表現(笑)なんてことを書いてたりしたんだけど、そういった部分をある程度補っているのがこの「夜市」でありました。平易な文章で書かれたなかなかの佳品でした。
で、先日も丸善に出かけていつものように立ち読みをしていたら「ほんとは怖い洋楽ヒットソング」なんていうような本が出てて、先日コスモポリタンカウボーイズが演っていた「悲しみのジェットプレイン」が載ってて、ちなみにこの曲、いい曲だな、なんて幼心に思って(PPMバージョンですね)、ゲフィン&キングかバート・バカラックが作った曲なんじゃないかと思っていたんだけれど ♪カントリー・ロード 田舎道ぃ〜(とそういえば、これもコスモポが歌ってたな、ハルさん、デンバー好きだな(笑)のジョン・デンバーの作品だったんですね。なんだか驚いた。で、内容はといえば、戦地に向かうため愛する女性を残し飛行機で去っていく男の歌だったりして、そういわれれば、なんかあの切ないメロディがよけいに胸に響いてくる気がするな。って、こんなことは、あと出てた「腰まで泥まみれ」や「雨を見たかい」とか、私なんぞの先輩の皆さんは言わずもがなな話なんだろうと思うんですが、私は、どうもそっちの方が疎くて、まるで知らないんですよね。歌詞をあまり気にしてないのが本音だったりするんですが(笑)。
そういえばその昔、ザッパの歌ってる内容がわからなけりゃ、ホントのザッパ好きじゃない、なんていう人がいまして、歌ってる内容がまるでわからないけど、って、英語の歌はみんなそうだし、ともすれば、日本語の歌だってきちんとわかっているのかどうか怪しい私なもんで、あのメロディやリズム、歌、楽器にこめられた情感から、ああ、いいなぁ、なんて気持ちEんだろう、なんてことを感じたりすることはないんだろうか?と違和感を感じたことがありましたが。で、他のある人が、両方わかるともっと気持ちいいよね。なんてことを言っていて、お、そりゃそうだな。と、多少は歌詞を気にしながら聞くようにはなったんですが、実は未だにほとんどわかりません。日本語のように自然と入ってきてくれればなぁ。でも、好きな歌の歌詞なんかを後から見ると、なんだこりゃ、なんてことも多々あるんで、どっちもどっちなのかもしれないっすね。結構妙な歌詞多いっすよね、洋楽は(笑)。なわけで、今日もこれにておしまい。ちょっと好きな歌の歌詞を見直してみます。で、妙なやつを今度紹介しますね。そんじゃ、また。