SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

陽のあたるところへ

♪ゆく当〜ても〜なく 街角に立てば
からっぽの胸に 風が吹いてゆく
夕焼けの「陽のあたるところへ」を久しぶりに聴き返しましたが、やっぱいいですね!
血の通ったうたってんでしょうか、とても切ないんだけどあったかい。ちょっと凹んじまうような気分をこう吹き飛ばすようなリードギターとツインリードギターがほんと気持ちいいんす!
しかしなんですね、春の嵐は花粉が半端無くなるもんで、陽のあたるところへ連れてってもらえるのはありがたいんですが、半面辛いんです。ま、好いことの裏には悪いこともあるってわけなんですが(笑)。
このアルバム「ラッキー・オールドサン」は、名曲「陽のあたるところへ」は洋麻さんの曲だし、「また吠えはじめたよ」(これはボブズの曲だけど)では恩蔵さんのうたも聞けるし、もちろんケニーさんの「パラダイスへの道」はあるしとバンドメンバー全員が前面に出て作られたアルバムなんで、夕焼け楽団名義になっております。でもって次のニューオールリンズ臭たっぷりの「セカンドライン」で夕焼け楽団は消滅し、洋ちゃんがいなくなって例のサンディーを前面に押し出したサンディー&サンセッツになってしまうのがちょっと寂しいところなんですが。サンセッツは、それなりの成功を納めたんだろうけれど、やっぱり夕焼け楽団のルーツでルーズなロックが私にはピッタリで気持ちがいいんですね。いまだに愛聴してるし、全然古くならないっすもんね。
それにしても、夕焼け楽団のような味のあるバンドが少ないのがほんとに寂しいっす。コスモポリタンカウボーイズぐらいしか思い浮かばないのがこれまた寂しいところです。ブルーズにカントリー、フォークをニューオリンズリズムにして、オキナワンな味付けとアジアンなテイストをまぶしたロックはねらい目じゃないでしょうかね。あ、あとテックス・メックス風味も忘れずに(笑)。
それにしても、なんでもいいから
♪つれってっておくれ 陽のあたるところへ
おしまい。