SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

懐かしい未来など

You tubeを見るともなし聞くともなし。なぜか松原みきから笠井紀美子、宮本典子、朱里エイコ遠藤賢司友部正人、たま、細野晴臣、はっぴえんど、大滝詠一、そしてこの大貫妙子大滝詠一との対談「懐かしい未来」へと。しかし、楽しい!そして哀しい、寂しい、そっと優しい、、、。
とても緊張している様子のター坊がどんどん素のター坊に。ちょっと上の兄貴に妹が「ね、なんで?どうして?」と聞いてるような、そしてそんな疑問質問に優しくユーモアも交えながら答える大瀧師匠。いい雰囲気が醸し出されて、いつになく温かい休日の一時間を過ごさせていただきました!ター坊が言ってた「また今度お話ししたい、もっといろいろ聞いてみたい」という希望は結局かなえられなかったんでしょうね、、、。
先日古本屋で見つけた川崎長太郎の文庫を読んでいる。その名も「老境小説集 老残/死に近く」。くーっ、なんというタイトル、恐れ入り屋の鬼子母神!思わず手に取り後ろも振り返らずにレジへ(笑)。これは、決してスイスはローザンヌ地方レマン湖のほとりの物語ではありません!老境の私小説家のなんとも哀れな物語なのであります。ってまだ半分も読んでないんだけど。しかしですな、この小汚い老境のやもめの作家、なかなかにもてまして、あっちの方もなんとかかんとか頑張ったりしておりまして、なんとも明け透けな日々を赤裸々に綴っておるのでございます。
私も見習おうと実は思っとるのでございます(笑)。
矢田津世子と書いていったいどのくらいの人が知っているのだろうか?なんてことはどうでもいいことで、ここに坂口安吾という作家の名前を出してみるとしっくりくる方もおられましょうが、余計わからなくなった方もおられましょう、って余計ってのは可笑しいか、わからないもんはどうにもわからないんであるからにして。 この女流作家の作品も読んでみたかったもんで、それが目の前にあったりしたもんだからこれまたおもむろに取り上げ、後ろも見ずにレジへと向かった私なのでした(笑)。そして帰りの電車の中で読みだすとこれがあなた、なかなかの心理描写の達人でして、面倒な世界の中に身を置く次女の視点がなんとも上手に語られているのに驚きました。それと女性の視点っていうんでしょうか、そんなもんもこちらに感じさせてくれて長太郎さん同様これからが楽しみなのでありますが。それにしてもこの矢田さん、なかなかお美しい方なんですよ。