SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

それがこれ↓


「面白半分vol.76」の15Pに掲載されたタモリのページである。

よく見えないかもしれないので書き写すと


    タモリ氏の『ハナモゲラ語の思想』の原
    稿は、まだ印刷所に到着いたしません。
    白紙のままでお届けすることを深くお詫
    び申し上げます。       編集部 


と書かれている。で、次のページをめくるとなんと見開きで真っ白。次のページも真っ白。
横に帯状に「このページは、印刷ミスではありません。」の但し書きがご丁寧についているのである。

これなのだ!編集者がやりたいことは!
特に「原稿締め切りなんて関係ないもんね、無視無視」なんていう締め切り守らない常習犯的な偉そうな大先生の原稿はこんな目にあわせたいといつも思ってるわけなのだ。
しかし、そんなことはできないのが実情。何とかして書いてもらう。書いてもらえるまでどんなことでもする。
どうしても、どうしても駄目な時は、泣く泣く差し替えて他のものを入れるのである。
入るものが入らない真っ白のページなんて編集者としてのプライドが許さないのである、許されないのである。
なのにこの真っ白ページ!この大英断を下したのが、この号の編集長筒井康隆氏であろうと思われる。
前代未聞である。やってくれるますなあ。
それも当時飛ぶ鳥を落とす勢いのタモリさんの原稿ですからねぇ。
でもなんかスカッとすんなあ。ぽてちん。