SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

桜ん?

書くことなんて何もないんだから書かなくていいようなもんだけど、週に一回はなんか書いておきたくなって書いてます。
昨日、桜の樹の下の川岸でお昼の牛丼を食べました。
牛丼は、昔から別に好きっていうほどじゃないんだけど、安くて早いんでよく食べてました。
久しぶりに桜の花吹雪が舞い散る川岸なんかで食う牛丼は、なんだかうまかったな。
川も舗装された道路も桜の花びらで埋め尽くされてなかなかの風情、いいもんでした。
その昔、毎年、市ヶ谷の外堀の桜並木の下で花見をしてました。
満開の桜の下は、あれはなんなんでしょう、陽の光をこう透明にするっていうか、少しハレーションを起こさすような効果あって、気分をハイにするようなところがありますね。
だからなんでしょうか、あの下で気分がうきうきしだしてビールなんぞを飲みたくなるわけです。うきうきしだすとアルコールを飲みたくなるっていうのもいったいなんでなのか、なんてことを考えたこともなかったけれど、きっと、より気分をうきうきさせたい、より持続させたい、なんていう気持ちが働いているのかもしれないですね。
でもって、いつも決まって思い出すのが
― 桜の樹の下には屍体が埋まっている!これは信じていいことなんだよ。―
という書き出しなんだけど。これもありそうなことで、きれいはきたない、きたないはきれいというか、なんというか。
腐乱した屍体からじゅくじゅくと流れ出す異臭を放つ体液を桜の根が吸い取り、それが養分となって桜の花びらへと変化していくっていうのは、なんだかとっても理にかなっているような気がするんですね。だからよけいにあの下は、狂気が孕んでいて、あんな大男の山賊も桜の森の満開の下では頭がおかしくなってしまうんですね。
―らっきょの皮をむいても皮ばかり、芯見よう、芯見ようで新民謡―
アンタかてアホやろ、うちかてアホや、ほな、さいなら〜


古本「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm

開店休業ですが、ずーっと、ぼちぼちやってます。よろしくです。