SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

刹那の快楽に溺れ死に


しかしJohn Legendはいいな。よろしく哀愁オヤジには、この切なさとやるせなさが混じったような、下腹部あたりをバイブレートしてくる刹那の甘い快楽がなんともいい。そう、あの頃のブラックミュージックにはこの感じが、いくぅ〜!のいき感が漂ってた。だから、なぜか今ひとつ手を出せなかったような気がする。ケツの青いガキには早すぎたってぇわけだ(笑)。って、今のブラックミュージックのことをよく知ってるわけでは決してないので明らかに間違っているんだけど(笑)。
深沢七郎コレクションの「千秋楽」が面白いなぁ。当時のミュージックホールの楽屋裏がある若い役者の目を通して活き活きと描かれていて、流石ギター弾きとしてミュージックホールの舞台裏をソデから眺めていた深沢七郎とうなずかされる。黒沢明の「野良犬」の中に出てくるミュージックホールがなぜかオーバーラップされた。あの汗だくの映画の一場面、ミュージックホールの淡路恵子、舞台裏の階段を行き来する踊り子たちのムンムンとするエロティックさと生々しさにオイラは息を飲んだんだ(なんでオイラなんだ?)。そうなんだ。黒沢は、コメディもわかるが、生臭いエロスもわかるケツがもう青くはない大人なんだ。だんな。「七人の侍」の木村功津島恵子もすがすがしいさよりも生臭さが、その奥にある死の匂いを感じさせる生臭さがあるんだ。死を忘れさせるために、刹那の快楽が必要なんだ。だからJohn Legendは、正しいにちがいない。なんもかんも忘れて、踊ろうじゃないか、よいやさのよいやさ、なんもかんも忘れてやろうじゃないか、よいやさのよいやさ、なわけだ。それにしても、遅まきだが、KポップのKARAや少女時代っていいやな。Hだよな。なんかその辺がわかってる大人が仕組んでんだな、やっぱり。その昔、彼の国ジャパンでもピンク・レディやキャンディーズなんかが一世を風靡してた頃、雨後の竹の子のようにガールグループがたくさん出てきたけど、Hなグループも結構いたもんな。アパッチなんか♪甘ったれ 甘ったれ 甘ったれちゃ だめ なんて歌いながら、腰を前後に振ってたっけなぁ。KARAのヒップダンスにも負けてなかった。もう30年?も前の話だけど。っていいか、こんな話、書いてて疲れてきた。もうおしまい、閉店ガラガラ。