SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

「かつて僕らは兄弟だった」 

このブログをお休みしてるときに、気分転換に映画でも見ちゃおうってんで見たのが、The Bandの「かつて僕らは兄弟だった」だったんですが、なんか書いときたいなと思っていたのを思い出したんで、書いちゃいます。 

題名通りの映画だったんですね、これは。前半部の「兄弟だった」頃の話に影響された音楽達には、目が耳が離せない感じで引き込まれるように見、聞き入ってしまったんですが、最後の方のR・ロバートソンの独白が終わって、ドン、と「The Night They Drove Old Dixie Down」のピアノのイントロがかかると同時に目頭が熱くなり、滂沱の涙となってしまいました。ただ、ただ、「なんでこんなになっちゃったのかな」という悔しさと悲しさとでいっぱいとなっちまいまして、我慢できなくなったんでした。兄弟でなくなった要因はR・ロバートソン側の立場で語られているし、それ以降のお互いの関係性の話などはほとんど出てこないし、確かR・ホーキンスが「曲を作ったものがお金をもらうのは当たり前だ」というようなことを言ってたんですが、私の場合どうしてもそこには違和感が残ってしまうわけで、ロビー以外の4人の話もしっかりと聞かないとと思うわけですが、それも叶わぬこと、せめてガース・ハドソンの気持ちはきちんと聞いておくべきだったとは思うんですが、それができてなかったのは残念でなりません。ほんとになんでこんなになっちゃうの、、、。 

 

ウルトラQとUKロック

とうとうウルトラQが終わってしまいました。何にでも終わりがあるのですよね(悲)

最終話はなんと脚本が小山内美江子さんで、怪優天本英世さんも出ていて、少し大人向けの内容でした。

そういえば、藤田進さんや小泉博さん、渡辺文雄さん、びっくりしたのは、下っ端の子分役で出てた山谷初男さん等々、今見るといろんな俳優さんが出てたんですね、ウルトラQ は。当時は知らなかったからなぁ、なんも知らない小学生だったもんなぁ(と遠い目をする)。

で、我が求め訴えた「悪魔くん」ではなくて、セブンの再放送が始まるらしく、こちらはリアルタイムにすべて見ていて、なぜかそれほど見たいという気持ちにならなかったんですが、、、でも、また見てみちゃいますかね、この際なんで(笑)。それから不意に思い出したんですが、土曜とか日曜のめちゃ早い時間4時とかに、もう何回も繰り返しやってますが、UKのロック、70年代の終わりから80年代にかけての特に私があんまり聞いてなかった80年代のテクノやブラック系が見られて面白いんですが。もちろん録画して見てるんですけどね。Dr.feelgoodやRockpileなんかも見れたりして、ありがたいもんなんですよ、これが。こんなん一杯やってくんないかな?昔のMTVなんかもいいな。あとあんまり見れないバンドやミュージシャンのライブとか。小椋佳さん、西城秀樹さん、キャンディーズもいいんですが、よろしくお願いします。

怖いとロニー・バロン

録画しておいた映画「悪い種子」を見たんですが、怖いですね、これも。

もう少し前になりますが、TVで放映された、スピルバーグトワイライトゾーン」のオマージュであろう「ミッド・ナイト・スペシャル」とある意味通底している映画でありまして、少しネタバレしてしまった感があるかもしれませんが「恐るべき子供たち」な話でありました。命の尊さ、大事さがまだきちんとわからない年端もいかない子供のやることは、谷崎の小説なんかにもあったと思うんですが計り知れないところがありますな。

それにしても私なんかの影も形もない1956年作品の映画で、もうここまで人間の異常心理を描いていることに目を瞠るところがありました。早いうちから病んでんなアメリカ、で、それを追いかける病める日本よ、、、。

でもう一本、スティーブン・セガールのデヴュー作であるという「刑事ニコ」っていうのも見ちゃったんですが、流石に話は沈黙シリーズと変わりなくて大したことはなかったんですが(でもたまに見ると面白い勧善懲悪話)、どっかで見たなこのバーテンの人っていう感じで気になってしょうがない役者さんがいたんですよ。すぐにあのロニー・バロンじゃない?って思ったんですが、セガールシャロン・ストーン、他主な3・4人の名前はクレジットで出たんですが、流石民放、端役まではわからず、気がかりでしょうがなく、ネットでぐぐってみると、あーた、やっぱ、やっぱそうでしたよ。ほんとはDr.ジョンになるはずだったロニー・バロンさんでしたよ。なんだかうれしいな、見つけちゃった自分が、わかっちゃった自分が、褒めたげたいな自分を(笑)どうでもいいことなんスけどね。それにしてもちょっとヤバめのチンピラ風バーテンをうまく演じてまして、ピアノとあの歌声とまではいきませんが、なかなかやるもんだと感心いたしまっした。んじゃ、また。

怖い 

怖いといえば、先日「鬼滅の刃」をTVでちょっと見ていたのですが、あれは怖いですな。絵が非常に細密で画力があるもんだから、何しろリアルなんだと感じてしまうわけで、肉体も血飛沫も生々しくて、首がコロンなんて、そうしないとやっつけられないんだから仕方ないんですが。なかなかの衝撃で、あれを幼子たちがドキドキしながら、息を詰めて見てしまったりしてるんだろうな、なんて考えてしまうと、うーん、と考えてしまったりするところがありますね。ま、それと同じようにギャグの部分や愛するものたちとの絆もふんだんにあり、そのエグい?部分を埋めている気はしたんですが、私なんかが幼かった頃とはだいぶ違って、当時は血なんかはあんまり出なかった気がするし、それもあんなリアルな血はなぁ、、、。そういえばエヴァンゲリオンも血が降り注ぐような感じや肉体に感じる痛みがリアルできちんと見たことないんですよね(苦笑)。昔から血が出るようなシーンには弱くて、生の手術のシーンなんか見られなかったし、絶対やるもんかと思ってたんですが、2回もするなんて考えてもみなかったですよ。痛かったな、麻酔が切れちゃった後は。もうしたくないんですけど。健康に気をつけよう、まだもう少しは元気に生きていきたいんで。って何の話しでしたか? 

あ、そうか、無限列車編見ちゃおうかな(笑)。 

 

悪魔っ子と悪魔くん

 ウルトラQも残すところ2話ぐらいで終わりですが、先日の放送を見ていてなぜか悪魔くんを思い出しました。子供の笑い声が悪魔くんのマネキンの回の「けけけけけ、、、」を呼び覚ましたのでした(笑)。あの回は何しろ怖かった。マネキンの顔が一つ目の口裂け女という感じで。気になり始めて、ネットで悪魔くんを検索してみると、お、そうでした、おとっつぁんが歌奴ちゃん、おかあが楠としえさんでしたね。悪魔くん役の金子くんはジャイアントロボにも出てましたが、もういませんでした、、、。同じ金子くんの青影さんは、お元気で、ブログもやってましたよ。こんなんなってネットでずっといろんなことが芋づる式につながっていって止まるところを知らなくなってしまうんですな。インターネット恐るべし! you tubeもしかりですね。終わんなくなっちゃう(笑) 

というわけでウルトラQの後は4Kで悪魔くんをお願いしたいんですが、どうでしょうか? 

 エロイム・エッサイム 我は求め訴えたり 

ラジオの時間の分母分子論 

閉じこもりの状況下ラジオを聴く時間が増えました。 

ずーっと聴いているのは、interFMのレイジー・サンデー。土曜日の頃からだからもう、どれくらいになるんでしょうか?ジョージ&麻耶さんの掛け合いが見事なんですが、やはり選曲、世代が近いせいか、あの頃よく聴いた、今ではもうあまり聞かれなくなったSSWの曲がかかって「こんな人もいたな」と懐かしさに浸ったりしております。後は、山達さんにユーミン、細野さんやバラカンさんはラジコで、なんて感じでしょうか。 

そういえば、7月中、東京FMがシティーポップ月間とかでユーミンや大瀧さん、シュガー・ベイブ、ティン・パン・アレイなんかの曲を大量に流してたことがありました。なんだか高校時代に戻ったような妙なデ・ジャ・ヴュ感がして不思議でした。 

シティ・ポップっていうのは、当時欧米で流行ったAORを日本に持ってきたような感じなんでしょうかね? AORっていうのがイマイチよくわかってないもんで、自分で書いててもあやふやですが(笑)先日見ていたシティポップの番組でも欧米とアジアでも捉え方が違うようで、アジアの方々はどちらかっていうとマニアック度が強くて、当時の日本の名盤復活的要素が強いように感じました。ボビー・チャールズやロジャー・ティリソン、ジェシ・ウィンチェスターやジョン・サイモンって欧米諸国では、マニアックなミュージシャンたちであったのが極東アジアの日本で脚光を浴びるっていうのもすごいものがありますよね、今考えてみると(笑)ってこれらも結局は、日本のマニアックな連中だけの話だったわけですが。 

で、面白いなって思ったのが、大滝さんの言っていた「分母分子論」が的を射ていたということに加えて、分子にアジアと欧米諸国の一部も含まれてたってことなんですよね。不思議っちゃ不思議ですよね。ま、それだけ分母である日本の楽曲(本来が欧米諸国のイミテーションであるもの)が強力でオリジナリティーある日本独特のものになってしまっていたってことなんでしょうが。欧米に追いつけ追い越せと切磋琢磨して、日本語のロックなんていう独特のものまで生み出した70年、80年代のミュージシャンたちの素晴らしさよ。あんた方はエライ!ハイ、はんこに金メダル! 

我等の生涯の最良の年とウルトラQ 

うーん、終戦日が近い中、難しい映画です。字幕や聞こえてくる簡単なセリフ、描写されるやりとりにドキンとする部分もあり単純には楽しめない映画ではあります。手放しで喜べるのは、軽やかにピアノを弾くホーギー・カーマイケルが見れるところ。自然な芝居に、役者としてもなかなかやるもんだと感心しました。 

話がまるっきり変わりますが、ウルトラQをずーっと見ています。あの始まり、テーマ曲、石坂浩二のナレーション、今見ると少しがっかりするところもあるっちゃあるんですが、それにも増して、着ぐるみの怪獣、模型の街や宇宙船、特撮の苦心などアナログな手法を駆使して一生懸命製作してる。画面から溢れ出てくる作り手のなんか新しいものを作り出そうっていう情熱が感じられるんです。こうやったら面白いかな、ああやったら面白いかな、っていうことを試してるところが随所に見えて、笑っちゃうところもあるんですが、たまらんわけです(笑)。 

それにしても先日のケムール人は、今見てもなんか怖かった。あの姿態、顔、頭のてっぺんからぶら下がる管からジョぼジョぼって出てくる液体、あの走り方。中に入ってるのは、初代のウルトラマン古谷敏さんなんですよね。スタイルいいんですよ。あ、ラゴンもです。なわけで、桜井浩子さんの愛らしいお顔とともに来週も見てしまいます。