SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

ラジオの時間の分母分子論 

閉じこもりの状況下ラジオを聴く時間が増えました。 

ずーっと聴いているのは、interFMのレイジー・サンデー。土曜日の頃からだからもう、どれくらいになるんでしょうか?ジョージ&麻耶さんの掛け合いが見事なんですが、やはり選曲、世代が近いせいか、あの頃よく聴いた、今ではもうあまり聞かれなくなったSSWの曲がかかって「こんな人もいたな」と懐かしさに浸ったりしております。後は、山達さんにユーミン、細野さんやバラカンさんはラジコで、なんて感じでしょうか。 

そういえば、7月中、東京FMがシティーポップ月間とかでユーミンや大瀧さん、シュガー・ベイブ、ティン・パン・アレイなんかの曲を大量に流してたことがありました。なんだか高校時代に戻ったような妙なデ・ジャ・ヴュ感がして不思議でした。 

シティ・ポップっていうのは、当時欧米で流行ったAORを日本に持ってきたような感じなんでしょうかね? AORっていうのがイマイチよくわかってないもんで、自分で書いててもあやふやですが(笑)先日見ていたシティポップの番組でも欧米とアジアでも捉え方が違うようで、アジアの方々はどちらかっていうとマニアック度が強くて、当時の日本の名盤復活的要素が強いように感じました。ボビー・チャールズやロジャー・ティリソン、ジェシ・ウィンチェスターやジョン・サイモンって欧米諸国では、マニアックなミュージシャンたちであったのが極東アジアの日本で脚光を浴びるっていうのもすごいものがありますよね、今考えてみると(笑)ってこれらも結局は、日本のマニアックな連中だけの話だったわけですが。 

で、面白いなって思ったのが、大滝さんの言っていた「分母分子論」が的を射ていたということに加えて、分子にアジアと欧米諸国の一部も含まれてたってことなんですよね。不思議っちゃ不思議ですよね。ま、それだけ分母である日本の楽曲(本来が欧米諸国のイミテーションであるもの)が強力でオリジナリティーある日本独特のものになってしまっていたってことなんでしょうが。欧米に追いつけ追い越せと切磋琢磨して、日本語のロックなんていう独特のものまで生み出した70年、80年代のミュージシャンたちの素晴らしさよ。あんた方はエライ!ハイ、はんこに金メダル!