SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

知らなかった、オヨヨ

先日いつものように新聞をめくりながら、広告に目をやると「週刊文春コラム ついに完結」と書かれて、小林信彦さんの「本音を申せば」の新刊が紹介されていました。「え?いつの間に完結したの」とちょっとググってみましたところ、なんと去年の7月あたりに突然終了されていたということを知りました。週刊文春自体をほとんど見ないし、この「本音を申せば」も文庫になってからしか目を通していないし、「そういえば、最近文庫にもならないな」と思っていた矢先だったもんで少々驚きました。小林さんの作品は、まだ若かりし頃、いや、今もたまに読みたくなり手に取ったりしていたもんで、また具合が悪くなられたのかと少し心配もしましたが、お体のほうは大丈夫な様子でほっとしました。お歳は、昨日新聞で見た石原慎太郎さんとも変わらなかったんじゃないでしょうか?いつだったか、おふくろ、いや、おやじだったか?が亡くなった頃に、小林さんの年齢を何かで拝見し、ほとんど変わらないのを知って驚きと、「頑張ってるな」と感心したのを覚えています。

また、小説を書かねばとおっしゃってらっしゃるのを拝見しました。くれぐれも無理をなさらずに、執筆をされてください、楽しみに待っております。

春は来ない

昨年中ごろにアルバイトが決まり、今年から通い始めたんですが、なんだか様子がおかしい。

求人募集の広告には7:30始まりと書かれているのになぜか「7:00までに来い」と言われる。ま、朝早いおじさんもいるし、こちとら教えてもらう立場なのでその時間までに出社し仕事に取り掛かる。なかなか細かい仕事&お客さん相手なもんだから12時きっかりには終わらずちょい延長。昼飯を食い始めるも45分からの受付再開なので昼休憩が正味30分ほどで終了。ここでも休憩60分と求人広告に書かれてあるのになぜか30分。後半はある程度余裕のある感じでなんとか初日終了。次の出社もなぜか7:00時始まりで、ここでやっと「7時に来ないと他の仕事の人との折り合いでまずいんだ」というのがわかる。じゃ、なぜ求人広告には7:30始まりと書かれていたのだろうか?と担当者に問いただすと「いや、それは、後半が暇になるもんでそのぶん、、、」とかなんとか。「暇だろうが忙しかろうが、こちらはその時間帯拘束され自由ではないわけなんだから」と言っても「いや、だから、なんとかこれでお願いします」っていうんで「それなら辞めます」とあっというまに終了。

うーん、他の皆さんはそれを渋々なのか、「まぁ、いいか」なのか、なんなのかわからないが、受け入れてやっている。なんだかあなぁ。なわけでまた振り出し。そして失業保険も終了。終了しても職が見つからないのはこれで3度目。うーん、、、、マンダム。

春よ来い

どうも、おめでとうございます!

本年もいい年でありますように切にお祈りいたします!

今朝、いつものように軽くランニング&ウォーキングをしてきました。

この朝の日課を始めたのが3・4年くらい前になります。この季節はチト寒いんですが、キリリと身が引き締まり気持ちいいもんで何とか続いております。富士山も住宅の屋根越しにきれいに見えたりして、これまた気持ちいいんです。

でもって、その時はいつも音楽を聞いてるわけですが、今朝のBGMは前日に聞いていたROCKPILEの続きから、久々にはっぴいの「春よ来い」を聞きまして、気分を新たにした次第。

この「春よ来い」、松本さんが永島慎二さんの漫画にインスパイアされて書かれた歌詞というようなことをどこかで読んだ覚えがあるのですが(自身の記憶だけなので、間違ってるかもしれません)、少しこの歌にまつわる話を。

はっぴいえんどを知る前、漫画好きの友人の家に行けば一緒に歌を歌ったり(彼はギターがうまかったんです)漫画を読んだりしていた頃がありました。

そんな友人の本棚にあったのが永島慎二さんの小学館文庫版「漫画家残酷物語」でした。

永島慎二さんといえば、私の中では実写化されてドラマにもなった地獄車の「柔道一直線」と川津祐介さんの「スパイキャッチャーJ3」?だったもんで、この「漫画家残酷物語」の持つ若者の苦悩や挫折、そして脆さ、しかしながらその中にある瑞々しさや純粋さの青春群像に驚きと戸惑いを感じながらも自身の成長しつつある心の動きを重ね合わせて読みふけっていたのでした。

そんな中の短編の一つに「春」という漫画があって、それがはっぴいの「春よ来い」そのものだったのが今も印象に残っていて、この曲を聴くたびに思い起こされるのでした。そう、上で書いた松本さんがインスパイアされた永島慎二さんの漫画というのがこの「春」という漫画なんですね。しかしながらこの「春」という漫画は少し複雑な作品でありまして、永島さんに私淑されていた新人漫画家さんの作品を、発表する場がないと永島さんが手を入れ世に出した作品なのですね。それはきちんとこの漫画の巻末に解説として書かれてあります。なので、本来ならば、dedicatedされるのは、永島さんとその新人漫画家河合繁さんにということになりますね。永島さんはお亡くなりになられていますが、河合さんはどうされているんでしょうかね。この「春」、とてもいい作品なんですよね。なんとなく、ずっと気になっていてきちんと書いておきたいなと思っていたので書いておきました。

 

本当にみんなで気兼ねなく集える日が来ることを願って、もうすぐだとは思いますが、本年も皆さんよろしくお願いいたします。

お、リボン

先日「シューター」という政治がらみの陰謀に巻き込まれた狙撃手の復讐劇といっていいんでしょうかの映画を見ておりましたら、なんとリボン、当時はレボンと呼んでました、リボン・ヘルムが出てるじゃありませんか!驚きましたね。って最初のクレジットで主演、準主演級には、英字の下にカタカナ表記が出るんですが、リボンの場合は出ませんでしたが、私はそれを見逃しませんでした(笑)ま、単純にアルバムのジャケットで見慣れていたからだと思うんですが、「ん?Levon Helm?」でもしや?で見ていくうちに、おっと、やっぱりリボンだ!と相成ったわけです。

先日のロニー・バロンさん同様になかなかに達者な演技で、狙撃銃なんかに精通しているある意味学者風の老人を演じておりました。後から2009年、亡くなる3年ほど前の作品であることがわかりました。なのでだいぶ痩せてはおりましたが、眼鏡をとっかえひっかえ学者らしい演技を見せ好演しておりました。

なんだか、とっても旧い友人に道端でばったり出会ったような感じでうれしい気持ちになりましたよ。

今年も残すところあとわずか、って毎年こんなことやってますが来年こそは、気分がパーッと晴れてくようなそんな年になればいいなぁと、もちろん積極的にそんな年になるよう努めていく所存でもありますが(笑)、そんな気持ちでいっぱいです。ファイトーイッパァーツ!こんな掛け声しか思い浮かばない自分が悲しい(ちっ苦笑)

さよならニッポン

細野さんの「サヨナラアメリカ」を見てきました。

なんだかすごいね、そんでもってうれしいね、な気持ちです(笑)

細野さんじゃないけど「アメリカ人ばっかり(だらけ?)」で、その満員のお客さんたちがみんな細野ファンである(当たり前か)ってことに驚きと素晴らしさを感じました。これもまた、大滝分母分子論の亜種といっていいのかもしれませんな(結局はきちんとわかってないんですが(笑)

それにしてもバックの皆さんの達者なこと。「フライング・ソーサー」から始まった?アメリカン・ノスタルジーシリーズの面々?中でも高田氏と伊藤氏はほんとすんごいですねぇ~、ってリック・ダンコにしか見えない伊賀氏、ひとりクラフトヴェルグの野村氏もほんと素晴らしいんですよ。インタヴューを受けてた女子が「ビッグバンドみたい」なんてことを言ってたんですが、ほんと彼らにかかるとそんな感じがしなくはないんです、惚れ惚れしました。細野さんも任せて安心のメンバーなんでのびのびとやられておりましたね。

音楽っつぅものは、誰のものでもない、すべての生きとし生けるもののものなんだなぁ、とわかったんだか、わかってないんだかわからないような妙な多幸感に包まれました。ほんと音楽はいいもんですね!また少し元気が湧いてきましたよ。明日も元気だそー。

細野観光

今、大阪で大盛況らしい細野さんの東京での展示会に、これもいくらか気分転換になるかと思い、雨のそぼ降る中行ったんでした、そういえば。

しかしながら、70分だか80分だか待ちで、確か隣でやってた「バスキア展」もそのくらいの待ち時間で、その待ち時間がもったいない気がして、他の場所へ足を向けたんでした。なんで結局見てないんですが(苦笑)、この時も「おお、すごい人気だ!」とびっくりしたんでした。松本さんの催し物も同じように盛況なんだろうな、きっと。何が凄いって、このお二人は「はっぴいえんど」というバンドのお二人で、っていうか、その前の「エイプリルフール」、いやその前の「バーンズ」で松本さんが細野さんをオーディションする頃からずっと一緒なわけで、お二人揃って(もう50年ぐらいたってるけど)ピークを迎えてるってぇことがなんか凄いことだな、なんて思うわけです。いや、まだこれから何かがあるかもしれないんですが。この間も風街の催し物で鈴木茂さん共々はっぴいえんどの再編を行ったようですが、以前にも書きましたが、この三方でこれからもたくさん活動をしていただきたいと切に願っております。

TVで見たSKYEもなんかいい感じでした。ユーミンの裏方に徹してたマンタさん、ティンパンで初めて聞いたジャックソンの歌いっぷりにはびっくりしたけど、ほんとは、こんなバンドやりたくてしょうがなかったんですな、やれて良かったっス。

昼下がりのジョン・フォード 

毎日昼下がりにはTV映画を見ている求職中のおじいさんです。 

んな中、ジョン・フォードのあの疾走する駅馬車を見ていて、もう自然に黒澤明の「七人の侍」の馬の疾走シーンがオーバーラップされました。先日やっていた「リバティバランス〜」もその画角と言うのでしょうか?人物の収まり方なんかが黒澤映画を見ているような感覚にとらわれてびっくりしました。黒澤監督をはじめスタッフ全員が食い入るように見ていたんだろうな、と感じました。実のところ、J・フォードの作品をじっくり見たことがなかったもんで、遅まきながらその偉大さに敬服いたしました。話も本当に良くできていて、そちらの方も相当影響受けてますね、日本映画やドラマは。 

暇があるっていうのは、こういうどうでもいいことが突然よくわかってきて、ある面いいもんですね。しかしながら、眠気にしばしば襲われるのが困ったところではありますが(笑)。 

話かわっちゃいますが、ここ数年の細野さん、松本さんの活躍には目を見張るものがありますね。「はっぴいえんど」の頃より活躍されてるんじゃないでしょうか、すごいなぁ、といつも感心させられています。私ももちょっと頑張ろう。もちょっと本気だそう(笑)