SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

春よ来い

どうも、おめでとうございます!

本年もいい年でありますように切にお祈りいたします!

今朝、いつものように軽くランニング&ウォーキングをしてきました。

この朝の日課を始めたのが3・4年くらい前になります。この季節はチト寒いんですが、キリリと身が引き締まり気持ちいいもんで何とか続いております。富士山も住宅の屋根越しにきれいに見えたりして、これまた気持ちいいんです。

でもって、その時はいつも音楽を聞いてるわけですが、今朝のBGMは前日に聞いていたROCKPILEの続きから、久々にはっぴいの「春よ来い」を聞きまして、気分を新たにした次第。

この「春よ来い」、松本さんが永島慎二さんの漫画にインスパイアされて書かれた歌詞というようなことをどこかで読んだ覚えがあるのですが(自身の記憶だけなので、間違ってるかもしれません)、少しこの歌にまつわる話を。

はっぴいえんどを知る前、漫画好きの友人の家に行けば一緒に歌を歌ったり(彼はギターがうまかったんです)漫画を読んだりしていた頃がありました。

そんな友人の本棚にあったのが永島慎二さんの小学館文庫版「漫画家残酷物語」でした。

永島慎二さんといえば、私の中では実写化されてドラマにもなった地獄車の「柔道一直線」と川津祐介さんの「スパイキャッチャーJ3」?だったもんで、この「漫画家残酷物語」の持つ若者の苦悩や挫折、そして脆さ、しかしながらその中にある瑞々しさや純粋さの青春群像に驚きと戸惑いを感じながらも自身の成長しつつある心の動きを重ね合わせて読みふけっていたのでした。

そんな中の短編の一つに「春」という漫画があって、それがはっぴいの「春よ来い」そのものだったのが今も印象に残っていて、この曲を聴くたびに思い起こされるのでした。そう、上で書いた松本さんがインスパイアされた永島慎二さんの漫画というのがこの「春」という漫画なんですね。しかしながらこの「春」という漫画は少し複雑な作品でありまして、永島さんに私淑されていた新人漫画家さんの作品を、発表する場がないと永島さんが手を入れ世に出した作品なのですね。それはきちんとこの漫画の巻末に解説として書かれてあります。なので、本来ならば、dedicatedされるのは、永島さんとその新人漫画家河合繁さんにということになりますね。永島さんはお亡くなりになられていますが、河合さんはどうされているんでしょうかね。この「春」、とてもいい作品なんですよね。なんとなく、ずっと気になっていてきちんと書いておきたいなと思っていたので書いておきました。

 

本当にみんなで気兼ねなく集える日が来ることを願って、もうすぐだとは思いますが、本年も皆さんよろしくお願いいたします。