SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

ジュリ~!

うーむ、(なんとなく感慨深げなときにこれを使うのはなぜなんだろう?)先日ジュリーの特番があって見てしまって、黒柳さんの「キレイ」の言葉になんとも唸ってしまったのです。

「キレイ」なんです、ホントに。汚らしさがないんですジュリーというヴィジュアルに。あれは何なんでしょうか?男性でも女性でもない中性などとは言いません、男性だけれど化粧もあのコスチュームも何の違和感も抱かせないジュリーという清い流れの川のようなんです、うーむ。

マーク・ボランデビット・ボウイ、グラマラス・ロックの先駆者たちにはない先日書いたびわのような和の控えめな清潔感といいますかなんといいますか、うまく言えないのですがそんなものを感じます、素晴らしい。沢田研二という素に戻って今はちょっと汚れたオジサンだけど、でも、だから余計好きではあるんですが(笑)。

話が少し変わりますが、風間公親、今の世の中だとああいう教官はモラハラまがいで若者たちにはあまり共感を呼ばないのでしょうが(ちょっと自衛隊での事件が頭をよぎりました)私は欠かさず見ておりまして、先週の余貴美子さんのうまさにびっくらこきました。役所広司さんと希林さんが共演された「わが母の記」を思い出し、あの時の希林さんのような素晴らしい演技をされていて魅了されました。余さんもいいなぁ、好きだなぁ。なもんで「ジュリ~!」なわけです、、、(わかってね、我がTVっこ世代は)はい、それではまた来週、さいなら さいなら さいなら(本当に汚いおじさんでした(苦笑)

そういえば、その昔書いてましたジュリーのことも一応張り付けておきますもんで。

 

suzukimondo.hatenablog.com

 

用務員日誌 その③

わが校にもたくさんの実をつける(果実)植物がありまして、先日それらの収穫の依頼があり、柄の長い剪定バサミでエンヤコラととったのですが、案の定腰痛&指関節痛になってしまいました(苦笑)。しかしながら収穫されたびわは、なかなかに甘さ控えめ、奥ゆかしい味わいで、うーん、マンダム。おじさんには最高の贈り物でした(笑)

他に、梅、ぶどう、桑の実も成り、ザクロの花もきれいに咲いておりました。

でもって、後の方にはうちの家のあじさいと先日の暴風雨で無残に折れてしまっていた散歩道の樹を載せておきます。せっかく撮ったので。よしなに、小百合。

「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が面白い!

立て続けに記事を書くなんて珍しいのですが、書いとかなきゃと思ったんで書いちゃいます。

ドラマラスなおっさんが最近釘付けになっているのがNHKのドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」なのであります。主演の女の子河合優実さんや実際にダウン症である草太役の吉田葵さん、この頃よくお見かけするお母さん役の坂井真紀さん(「だが、情熱だけはある」も面白い)もホンマに自然体で生き生きとやられてて見ていて清々しい。とても重たい内容ではあるのだが、彼女やその家族の大らかさ、ひたむきさにこちらの気持ちまで緩やかに開かれていく感じであります。わき役の個性豊かな面々とのやりとりとちょっとアバンギャルドな見せ方でこんな生き方もできるんやと勇気づけてくれる、近年稀にみるドラマやないかと思っとります。また来週が楽しみです。うす!

吉祥寺から下北沢ほんと久々のDEEPな夜。

吉祥寺で友人の陶芸家の個展があるというので出かける。

1時間ほど前について井之頭公園を散策。人の多さにびっくり。そこまでの道すがらも溢れんばかリの人。若人やお年寄りの集団、アベックに大型犬、小型犬を何匹も引き連れて歩く人、走ってる人、子供連れのファミリー、広い公園内が人だらけ。そんなときはさっさと勝手知ったる古書店に逃げ込むのが得策と、余り混んでない道を選んで藤井書店へ向かう。おお、まだやってた、あった。と安堵の胸をなでおろす。ここは、芸能、芸術、演芸関係の本が多いイメージで今回もマキノ雅弘のちくまの文庫で出てた「映画渡世」なんかが目についたが、購入したいものはなし、そそくさと個展会場へ。そこで旧友と再会して、久しぶりに杯でも傾けようっていう寸法。

Kahahori(蝙蝠のことです)というほんとに小さなギャラリーにごつごつと作品が並べられている。ひとつづつ手に取りながらその手触りから写真のそば猪口といっていいのか?を購入。この夏はこれで黒糖焼酎のロックをいただくつもり、もちろんぽん酒の冷も(笑)。でもってその後旧友と足を向けたのが漫画家の江口寿史さんもご常連という「闇太郎」。開店50周年の店内は一人で切り盛りされてるご高齢のご主人と相まってなんともいい塩梅に焦げて年季が入っている。下北の大好きだった「宮鍵」を彷彿とさせる。ちょいと甘めの煮込みとマグロとつぶ貝の刺身でサッポロ黒ラベルの大瓶でまずは一杯、二杯三杯。でその後は剣菱の常温、冷酒の美寿々(字が違うかも)と杯が進む。程よく煮込まれたおでん(卵に大根、厚揚げ)もたのんじゃう。この多幸感、いつも書いてるけど気の置けない友人とうまい酒に肴、そしてこのお店の雰囲気だけでこんなにも幸せな気分になれてしまうんだよなぁと思いながらまた杯を開けてしまう。帰りしなこんな貴重なお店はめったにないとつくづく思い「お店やめないでくださいね」なぞと余計なことを言ってしまう。酒が入るとほんとダメです。で、本当に久しぶりにカラオケへ。今更の由紀さおり&ピンクマルティニが大好きになっちまったもんだから、そこで聞いたヒデ&ロザンナの真夜中のボサノバ?そして愛の奇蹟に黛ジュンちゃんの恋のハレルヤに不思議な太陽なんかをがんがんと歌っちゃう。大声張り上げることの幸せよ。これも多幸感に包まれるひと時でありますね。あっという間の一時間半。旧友との別れを惜しみながら井の頭線へ。本来であればもう10時半を回っているので帰宅を旨とするのだけれど、酒がどんどん効いちゃってるもんだから「あ、そうだ久々にラ・カーニャ行っちゃおう」なんていうことに。足はどんどんラ・カーニャヘ。表の看板には‘いとうたかお’さんのライブの張り紙が、、、もうライブは終わってるはず、ダメと言われれば、すんませんと帰ればいいだけのことなんで酔いの勢いもあって気にせず入ってしまう。するといとうたかおさんを始めとする面々がお疲れ様の真っ最中。カウンターの端に(ほんとに恥の多い人生です!)落ち着いて焼酎をいただく。知った顔の希さんや大庭の珍太さん、今井の忍さんなんかと少しくっちゃっべって、もうわけもわかんなくなる寸前でまたもや面々の皆さんに「やめないでくださいよ」とどっかで聞いたセリフを残し帰路に就いたのでした。

翌日は案の定、大二日酔いと恥ずかしい思いとで一日が終わってしまったのでした。いまだにこんなことやってる自分にあきれるしかないのであった。

♪なぁ、お前、まだそんなことばっかりやってんのでっか ほなら出ていけぇ~

おしまい。

荻窪風土記からを見た

TVでやった井伏鱒二さんの特集を見たのです。85歳の頃のドキュメントらしい。とてもいい。途中訪ねてきた50代の開高健さんがなんだかうるさい、あの柔和で柔らかい雰囲気をぶち壊す(笑)

ご自宅で飲まれてるウィスキー?が旨そう、開高さん曰くギリシャの甘口の酒らしい。うーん、飲みたい。私は仕方ないので愛飲してる菊姫のにごりをグラスに注いで今これを書いている。その後白ワインに変わったようで、それをこくりと飲む井伏さんがまたまたいい。

「黒い雨」の話をしながらたびたび長考し、「思考が停止してしまうね」「おしまいだね」とつぶやく姿が印象深かった。その「おしまいだね」がなぜか、このドキュメントを見る数日前に見ていた大江健三郎さんのドキュメントで息子の光さんが原爆資料館を見て「全部だめでした」と答えるあのシーンと重なった。

最後の方で行きつけのお寿司屋さんでつまんでいたマグロの中トロを肴に、あれはウィスキーの水割り?飲んでるのがこれまた旨そうで、私もにごりをもう一杯いただきます。

そういえば、最初の方で日本酒には夾雑物?が多いんで今はウィスキーを飲んでる、日本酒の夾雑物のせいで頭が痛くなったり、怒ったり笑ったり、興奮したり、それが曲者なんだと笑いながらおっしゃっていたが(太宰なんかのことをアンに言ってたのだろうか)、アレはホントなんだろうか?私もウィスキーに変えようかな(笑)

しかしながらNHKアーカイブにはそれこそこのような貴重作品がたくさんあるんだろうなぁ、となんだか大雑把に思ったりなんかして、どっかにそんなアーカイブの一覧表が見れるところがあったりするんだろうか?あったら覗いてみたいなぁ、なんて思ったりしたのでした。さようなら。

群ようこと椎名誠、そして坂本龍一

最近立て続けに読んでしまった本の著者の方々でありまして、まずは群さんと椎名さんのお二人は、「本の雑誌」で活躍されていた頃はよく知っていたのですが、(って群さんは、群さんになってからはもう「本の雑誌」に居ませんでした。木原ひろみさんが懐かしい)ここうん十年はまるでご無沙汰をしておりました。しかし、なぜか群さんは今どうしてんだろうか?椎名さんは?なんてことが頭をよぎり手にしてみたわけなんです。それもこれも歳のせいで、皆さん、この老いをどう過ごしているんだろうか?なんてことがここ数年気になって気になってしょうがないからなんですね(苦笑)

そうしたらば、あーた、大変なことになってるじゃありませんか、えー、ほんとに。

群さんは漢方薬の専門家になっているし、あのスーパーマン然としていた椎名さんは奥さんを大事に孫を溺愛する好々爺になっているではありませんか。このうん十年はやはり、人をこうにも変わらせてしまうものなんですね。あー、びっくりした。って私の場合、お二人の著作をもう、うん十年も読んでいないもんですからその間がずる抜けになっておりましていたしかたないのでありますが、、、。

しかしながら、群さんのご家族に対する不信感を赤裸々につづった部分については、公に書いてしまわれるだけのものがあったということでなんとも切ない気分になったし、椎名さんに関しては、やっぱり老いには勝てないのだなぁ(そもそも勝つ必要があんのか?)、でも酒はガンガン飲んでんだなぁといくらか安心したり、そういえば、「本の雑誌」代表の目黒孝二さんも亡くなられたしなぁ、当時のはちゃめちゃな書評誌だった頃のことを思い出したりして、結局はそれもこれも各人の歳の取り方なんだなぁ、私はわたしの歳の取り方をするしかないんだなぁ、どこにも答えなんかないんだよなぁとわかってはいたんですが、感慨にふけるしかないのでした。

坂本教授の本はもう一気読みで、YMO以前から私の好きなミュージシャンのバックメンバーでお名前を拝見してましたから、知らなかった裏話も多くてもうなんだか懐かしくて面白くてたまりませんでした。クラシックや現代音楽の素養があった教授が驚いた細野さんや山下さんのポップスやロックからの影響力や耳のよさっていうのは、だよな、やっぱりそういうものからだってきちんとスンバらしいものが育まれていくんだよなと再認識させられましたし、素の教授が垣間見れてなんだか嬉しかったっス。しかしながら、今の私にとってはこの後の話、病に侵されてからの心の持ちようが大事なわけでそのへんがいくらかでもわかればありがたいもんなんですがね、、、。

用務員日誌

先々週入学式があったのでした。この立て看板の製作は何を隠そう私でありまして、時間があればもう少し花びらの量や位置など工夫を凝らしたかったのですが、残念無念(苦笑)。当日は小雨だったので看板の上から透明ビニールを被せてあります(それがどうした)。

インスタには新1年生ではなく、新2年生、そして弟と手をつないでいくお姉ちゃんをあげさせてもらいました。特に最後の姉弟は、弟君がもう好き勝手に自分の行きたいようにいくもんだから、お姉ちゃんが大変そうでした。でもそんな弟君を見守るお姉ちゃんの姿を見てると目頭が熱くなるほんとに涙もろいおじいさんになっちまいました(昨日、矢野のアッコちゃんとMISIAの対談最後のうたでも、うるんとしてしまいました。あほか)(大苦笑)

アタシももう少し頑張ろう。