SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

我が糞尿譚

というわけで糞尿譚もとりあえず、と思ったんですが、つたない我が糞尿譚をひとつご披露して
♪水に流ぁ〜してぇ〜(by朝丘雪路)
いただきましょう(笑) でも嫌いな方は、読まないほうがいいと思われ、、、。



大酒をくらった翌日、のどが渇いて目覚ましを見上げると、やばい寝過ごした、遅刻寸前の時刻。
あわてて飛び起き食事もせずに家を出る。小走りに駅へ向かい電車に飛び乗る。
とりあえずこの電車に乗れれば、遅刻は間逃れるので少しほっとする。
すると今まで感じていなかった下腹部にちりちりとそしてぐぐぐーっと鈍い痛みが。
やべぇ〜、いつものだ。大酒を飲んだ翌日はだいたい腹の調子が良くない。腹が緩くなるのだ。
少しずつ少しずつその鈍い痛みの間隔が短くなってくる。
乗換駅で急行に乗って大丈夫だろうかと少し思案するも、やはり遅刻したくない。で、会社まで我慢できそうなそんな気もする。
えいっと乗ってしまう。それがウンのつき。
鈍い痛みから上と下へと突き上げるような痛みにだんだん変って、ぎゅる、ぎゅるぎゅるるる、、、というおなかの音が聞こえ始めてくる。
脂汗が額をつたう。ジッとしていられない。ほんのそこまでやってきている。顔を出したがっている。
ここで顔を出された日にゃ、顔を出させてしまったら、もともこもない。もう取り返しのつかない、なるようになれ、なすがままならきゅうりはぱぱの状態になってしまう。
肛門括約筋を緩めてはいけない。大きく息を吸い込みそしてぐっとこらえる。
降車駅で一目散へとトイレに駆け込もうとするが清掃中!
ガッデエーム!!シット!メルド!クッソぉ〜!
改札を走り抜ける。途中の公園のトイレが頭に浮かんだのだ。
あまり早く走れない、走ってはいけない、右足が左足が地面を強く蹴り上げる度にその衝撃が下腹部に響いて、、、顔を、こんにちは〜って顔を出しそうになるからだ。
すりあし気味に内股気味に小走るしかない。もうトイレは目の前だ。
あ、顔が、顔をのぞかせようとしている、も、もうだめ、許して、堪忍してと思うが早いかズボンを下ろすのが早いか、しゃがんだとたんに ズボボボォ、、、、。
幸せ、なんという幸福感、開放感、快感。
しかし、間一髪でした。あぶないなんてもんじゃなかった。もう大丈夫、
思う存分やればいいさぁ、思いに任せてぇ〜♪
と、手をのばすトイレットペーパーホルダー。
ない、ない、ない、紙がない、ない、ない、ない、うそじゃない、
ない、ない、ない、でも止まらなーい♪
こんな時に限ってカバンの中にティッシュ・ペーパーもない、どこにもない、ないものねだりのないちんげーる、わたしは、あるちんげーる。
どうしよう?カバンを開けたときに目に付いた手帳、黒革の手帳、これだ!これしかない!と取り出し、一枚やぶく。
足りない。二枚三枚四枚五枚六枚とやぶきやっとのことで全てのことを完了したのである。
よかったなあ、ほんとによかったなあとほっとしながら水洗ペダルを踏むと、、、ウンともスンともいわない。
も一度やってみる。何度もやってみる、、、、逃げた。後先も見ずに一目散に逃げた。


会社に着いて思った。
あの手帳の切れ端、ボールペンで書かれた文字から足がつくんじゃないだろうかと。
                    完