SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

続・安吾と足穂

というわけで、おのおのの発表年を確認してみたりする。
「星を売る店」が大正12年で、「ピエロ伝道者」が昭和6年安吾が18歳のときに「星を売る店」が発表されている。
安吾が18の時、父親が亡くなり、長屋住まいとなる。と「風と光と二十の私と」(このタイトルの素晴らしさ! 安吾にはそんな、今でいうコピーライターの素質もあった!)の中に出ている。この下北にあった小学校の代用教員時代の話は、なんか好きだな。
「本当に可愛い子供はわるいこどもの中にいる」
っていう言葉は、今も思い出す。って、また話がそれる(笑)
この頃、愛読していたのが、芥川に谷崎に佐藤だった、と確かどっかに書いてあった。その後、アテネ・フランセに入ってフランス文学にのめりこんで行くんじゃなかったか。
何しろ本ばかり読んでいたらしいんで、佐藤春夫の弟子であるタルホの作品を読んでいただろうというのは、想像に難くない(笑)って、私の場合はすべてカッコたる確証がなにもないんですが。で、それでいいとも思ってるんですが(笑)
そういえば、確か、安吾のエッセイ風の小説の中にタルホが何度か登場したはず、と思い出し、確認しようと当たりをつけて読み出すも見つからない。もう、ちょっと面倒くさくなってるもんだから、斜め読みになってる自分がわかる(笑)
昔からそうなのよね。すぐに面倒くさくなってしまうんです。この辺が分かれ目なんでしょうな、研究者になるような人との(笑)
ズボンをベルト代わりに荒縄で縛り上げてるタルホが出てくるはずなんだけど、、、。
あきれちゃいるけれど、どこか愛着を抱いているような書き方だったような気がする。
ま、そのうち、いつになるかわからないけれど、わかるでしょう。そん時には、また忘れちゃってるかもしれないけど。なわけで、また、これを書いてるのも面倒になったので、今回もここまで。実は、夢野久作「犬神博士」と安吾の「風博士」との関係なんてのも気になってるんだけど。こっちの方がたいへんそうなんで考えません。気になってるままで。
新青年」に確か、投稿したことがある安吾だから、当然久作との接点もあるはずなんで、、、。
疲れる(笑) だれか、研究してください!
そんじゃ、たま!