SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

糞尿譚

OH!郷愁を誘うあの香り


糞尿譚が好きで一時その手のものを集めたりしてました。中でもこの山田稔さんの「スカトロジア」は、白眉というもので古今東西の糞尿に関する物語、高名な作家の皆さんが糞尿好きなのには、ほんとにあっと驚いちゃうわけですが、なんでこんなに糞尿好きなんだろうかと、それらを読み砕いてくれてとてもある意味深く、そして笑っちゃう読み物でした。
この本を読んだおかげで私もその仲間入りを果たしたといっても華厳の瀧ではないと思います。
太宰治「斜陽」に始まり、火野葦平のそのものずばり「糞尿譚」(その昔、西武鉄道が糞尿を運んでいたのを知ったり)、中村浩の「糞尿博士、世界漫遊記」(糞尿からクロレラをつくったり)、スウィフトの「ガリバー旅行記」(、、、でパンをこさえたり)、谷崎潤一郎「厠のいろいろ」(いろんなもんでケツ拭いたり)、李家正文「厠考」、芥川の「好色」などなど、ほんとに皆さん好きなのです。

で、もう一冊。
安岡章太郎「ウィタ・フンニョアリス」

こちらは、その手の読み物のエッセイ、短編小説、チョーサー、ラブレーバルザックを始め、源内、谷崎、志賀に芥川、遠藤周作星新一などなどのアンソロジーで山田さんの紹介しているものも読めたりしますよ。
こちらもその手の読み物の白眉といえましょう。2冊ともおススメです。
どっかで見っけたら即買いですよ。今度「山風蠱」にもアップしたいと思います。
他にもまだまだお教えしたい糞尿譚があるんですが、今回はこんなところで。
臭いものにはふたなんていわずに、糞尿を愛しましょう。健康のバロメーターでもありますゆえに、ね!(笑)

古本屋「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm