SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

久しぶりにライブへと

我が先輩KANZOさんのお誘いで「若林純夫に捧ぐ」というライブイベントを聴きに代官山のライブハウスまで。
代官山駅に降り立つのはどれくらいになるんでしょうか?もう忘れてしまったぐらいになります。街の様子も随分と様変わりをしたような気がします、って、その昔降り立った時の記憶がほとんどなくなってしまったもんであやふやなんですが、、、。
少しあたりをぶらついてみましたが、気になるようなお店が、もちろん古本屋さんなんてものはあるはずもなく、ライブハウスまでとっとと戻って来たのでした(もしかしたらあるのかもしれません)。
途中で入った酒屋兼コンビニのおばさんの「どうもありがとうございますッ」っていう歯切れのいい挨拶がとてもいい感じで印象に残りました。それにとってもにこやかだったっもんで、もう代官山には来ないと思うけど、もしまた来たらここで買い物したいなあ、なんて思ったのでした。
それで、久しぶりのKANZOさんと取り留めのない話をしながらライブハウスの中へ入りました。場内は、出演者の皆さんに、関係者の皆さん、顔見知りの皆さんにその他の皆さんと溢れんばかりの人でいっぱいになっていきました。
小宮やすゆうさんの人柄が現われたとってもあったかいボビチャの名曲「I must be in a good place now」と「Tennessee Blues」、徳武さんのエイモスばりのエレキがなんともいい感じに相俟ってライブは幕を開けました。それから中川の五郎さんにイサトさん、いとうたかおさんに♪別れにあばよはつきものだね のシバ、そしてコウタローさんが加わって♪足腰たたねぇぇ〜 あ〜あ〜 まっぴらさ の武蔵野たんぽぽ団、若林純夫さんが地元で一緒に演っていたというべすぱのお二人、アクの強い皆さんの中で唯一さわやか、にこやかなお二人でした。二部に入って渡辺勝さん、鈴木慶一さん、そして和田博巳さん、岡田徹さんにかしぶちさんも加わってはちみつぱいの「煙草路地」、徳武さんにコウタローさんが加わって少年探偵団へと(人の出入りは、少し曖昧ですし、曲名もはぶいちゃいました。ごめんなさい)なんとも中身の濃い、そしてあったかで気持ちのいいライブでした。ほんとにたくさんの方々に愛された人だったんだなあと。
実は、当時ブラック・ホークでバイトをしていた時にバイト帰りによくタワーレコード裏にあったZOOに寄ってビールを飲んでいたんです。ニュー・ミュージック・マガジンに連載されていた矢吹申彦さんの東京面白倶楽部のページでZOOを知ってなんですが(そういえば、ライブに矢吹さんもいらっしゃってました)。でもいつの間にかお店は無くなっちゃって寂しい思いをしたのを覚えてます。ZOOは、ブラックと同じで珈琲カップを大きなおなべにお湯を張った中に入れてあたためていました。「あ、一緒だ」ってなんか嬉しい気分になったもんです。でも実をいうと若林さんのお店だとは知らなかったし、だから会いに行ってたわけではないんです。ただあのシャンソンがかかって、静かなお店が好きだったんです。とても落ち着けたんですよね。だからなんだか不思議なつながりを感じて、面白いもんだなあと思ったわけです。ただそれだけなんですが。
どうも亡くなった方の追悼とかに希薄な人間なもので、あと記念日関係っていうのにも弱いもんで困っちゃうんですが、このライブだけじゃなくてそういう追悼、捧ぐ、というライブは、ご本人がいちばん出たかったんだろうな、うたいたかったんだろうなあって感じてしまうわけで、長時間座ってて痛かったお尻をさすりながら楽しかったんだけれどよけいに哀しいなあ、なんて思ったんでした。 
♪あ〜あ まっぴらさ

古本「山風蠱」http://www.geocities.co.jp/MusicStar-Piano/9491/newpage3.htm

ずーっと、ぼちぼちやってます。よろしくです。