SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

愛の言霊&京浜ROCK音楽祭2009

― たとえば、言葉でいえるものには限りがあるという「断念」が、文章を書くときの最初にあるわけです。言葉でいろんなものが表現できるはずだという確信からスタートするのではなくて、人間と人間のコミュニケーションというものは成立しがたいものだ。もう、針の穴みたいなところから相通じるものぐらいしかないのではないか。だから、文章でモノが表現できるというふうな甘い考えはよす、という、まず文章に対する断念から出発するわけですね。―
― ですから、文学を信じているわけではないのです。つまり、文学が何らかの力をもちうることは信じていない。だが、文学は好きだからやる。信じていてかつ好きだったというのが、十九世紀までの作家達の幸せだったのではないかと思います。―
とおっしゃってるのは、稀代の文章家、五木寛之氏であります。続いてます、対談集。
しかし、対談集ってのは怖いもんですね、自分がさらけ出されちゃう部分がありますね。
で、この話。うーん、そうなんでしょうか、ほんとに?って、わかる部分はあります。こうやって、ブログに一所懸命、一週間に一回、何とはなしに日々のよしなしごとをやっと書いてるわけですが、やはりすべて、思ってることの半分ぐらいしか書けていないと思うわけですね。特に自分の気持ちを表現する事の難しさを痛いほど感じるわけですよ、こんな文章であっても。って、もう、うまく言い表せてないわけで、“痛いほど”なんていう修飾語は、なんとも気持ちと違うわけで、どっちかというと、なんだかなぁ、とか、参ったなぁ、と言ったほうが近い気もするし、、、。でも、こんなもんでいいかと、どうせたいした話じゃないし、誰が読むわけでもなし、と適当なところで切り上げるわけですな。ところが、後で読むと、なんだか納まりが悪い、居心地が悪い、なんか違う、なんてことになるわけで。だから、何度も何度も推敲を重ね、できるだけ自分の気持ちをうまく伝えたいと五木さんのいうところの十九世紀の小説家は、血と汗と涙(ブラッド、スェット&ティアーズですね(笑)を流したわけで。(もちろんアタシはそんなことしませんが。垂れ流しです、記憶の汲み取り装置ですんで、垂れ流したものを、または垂れ流すだろうものを、汲み取るわけです(笑) で、この後に書かれてることがまた圧巻で、小説家は、問題定義をしている、「このままでいいのか」「何か忘れてないか」と。これは、民衆のシャーマンとなって、民衆の声を小説家が取り込んで、小説家がわかりやすくというか、刺激的にと言うか、今一度民衆に戻しているに過ぎないのではないかというわけですね(ってアタシは、そう解釈したんですが)。ほー、っと感心してしまいました。なるほどね。そうなのかもなぁ。なんて思えるもんなぁ。
って書いてきたんだけど、この話、アタシといったいどんな関係があるっていうの?ね、ね、おせーて(笑)はっぱよれよれ、じっと手を見る、サンマ苦いかしょっぱいか、血染めのらっぱを吹き鳴らせ、何たるチーヤのサンタルチーヤは、山東ルシア。



おっと、この話題を忘れてました。
今年も開催されます、京浜ROCKフェスティバル。
今回のメンツがなかなか凄いですね!ここに先日復活したボブズ・フィッシュ・マーケットと夕焼け楽団の血を引く、コスモポリタンカーボーイズなんかも出てくれたりしたら嬉しいんですが。でもって“なんだかなぁ”の気分をふっ飛ばしていただきたい。
なわけで応援してます京浜ROCK音楽祭。以下告知より抜粋。
(昨年の京浜ROCKの日記http://d.hatena.ne.jp/suzukimondo/20081018

70年代を彩る伝説のミュージシャン…
2008年10月に行なわれた京浜ROCK音楽祭で30年ぶりの復活を遂げた夕焼け楽団
飛び入りのゲストには元はっぴぃえんどの鈴木茂が登場し奇跡とも言えるライブが2000人の観客を沸かせた。2009年、伝説のライブアクトが再び幕を開ける。

京浜ロックフェスティバル2009
場所 : 川崎市東扇島東公園特設会場
日時 : 10月12日(月曜・祝日)
開場 : 12:00〜 開演 : 13:00〜20:00
料金 : 前売り¥5,000 当日¥6,000
総合プロデューサー : 久保田麻琴
出演 :
細野晴臣
あがた森魚
鈴木慶一鈴木博文 with 武川雅寛
友部正人
内田勘太郎(ex.憂歌団
オレンジ・カウンティ・ブラザーズ
東京ローカル・ホンク
グッドラックヘイワ
音羽信〜有馬忍 with 藤田”洋麻”洋介+恩蔵隆、
スカンク兄弟
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