SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

ロック誕生!?

あれは、夏真っ盛り、戦中の慰問団「笑わし隊」のことを書いたついでに、といっちゃなんだけど日本のロックの誕生から今に至るまでのドキュメントが見たい、誰かつくってちょ、なんてことを書いてたら、あらら、やっぱり考えてる人は考えてたんだ、というわけで「ロック誕生」(タイトル間違ってるかも?)なるものが、NHKBSで始まった。1回目がフラワートラヴェリンバンドに外道、ムッシュかまやつあたりのなかなか貴重な映像が流れた。フラワーなんかもろライオンキングでやっぱりその先取りのセンスには脱帽ものだったし(笑)、ムッシュもマイクスタンドを振り回し、おもむろに上がってくる観客をものともせずロックしてた。外道は、ミッキーカーティスがいってたロックの持つ反骨精神部分が、放送コードの関係なのかどうもイマイチ垣間見れなかったんで残念だったけど。近田春夫の歯切れの悪さがきになったものの、今のロックに見られない熱きものがこの頃にはあったというようなことは、一致した意見だったようだ。内田裕也中村とうよう、って俺も当たり前の名前しか出てこないのが情けないけど、そんな人たちやそれこそムッシュジョー山中だとか、やってた人の話が聞けないのが残念、ってその代わりに近田やミッキーのどちらかというと当たり障りのないことを話せるKY感がわかる大人な人選になったのだろうけど。それに30分という制約じゃなぁ。
で、昨日の2回目。日本語のROCKで切ってきましたか。で見たことないはっぴいの映像。あの楽屋での大瀧、細野のご両人の顔がなかなか良くて。特に大瀧の美青年振りにはびっくりしました。森園の「俺でもなんかできるんじゃないか、っていう気持ちがあった」っていうのには、胸をつかれるような想いが、初老間近の時に、流れに身を任せオヤジにはしたし(笑)。 やっぱりご本人達の声がもう少し聞きたいもんだと思ったわけだけど。あの見たこともない映像は貴重だし、これから先の回も楽しみである事は確かだ。
それにしても、今聴いてるジム・キャパルディの2in1「Oh How We〜Whale Meat」って、いろんなところからパクってはきてるんですが、あがた森魚からも(笑)いいっすね! ほんとに! 今度来日するデイブ・メイソン共々、よろしく哀愁オヤジには、たまらんうたを創る方々ですよ! もうなくなっちゃったんですよね。残念です。