SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

独立愚連隊と好人好日

しかし、こういったもんは、見てすぐに書いておくに限りますな。ちょっと日が経っちゃうと、あん時思ったことが跡形もなく消えてしまってますよ、ほんとに(笑)。
そういえば、すぐテープレコーダーに吹き込むっていうのは、あれは何だったか、松田優作探偵物語のやつはよく覚えてるんだけど、あれもゴダールあたりがやってたんだろうか?(ライターの火を目いっぱい噴出してタバコに火をつけるのはそうだったよな、確か)。
ちょっと書き留めておくより、ちょっと録っておくってぇのは、なかなかいいけど、結構面倒そうではあるな、なんてことを当時思ったりしました。
で、独立愚連隊の話ですが、あの最初のタイトルバックが終わり、馬上の佐藤允がこちらに向き直った時に、画面に向かってトンボが(ありゃ、絶対トンボだ)ぶーんと飛んでくるのが、なんだか面白かったな(笑)。
当然、佐藤允にピントが合ってるんで、もっとカメラ寄りに飛んでくるトンボはぼやけて、ゴミのようにも見えるんだけど、それをそのまま使ってるところに、岡本喜八っつあんの心意気っつぅもの感じましたね(って、単に予算の関係で録り直せなかったのかもしれないが(笑)。
昔、読売ランド前に住んでいた時、よく岡本監督をお見かけしました。いつも上から下まで黒一色で、かっこよかったス。あ、佐藤さんも一度見かけたな。
日活アクション風戦争喜劇とでもいうんでしょうか、実は期待したほど面白くなかったな、っていうのが本音なんですが、雪村いづみがかわいくってよかったっす。
好人好日っていうのは、数学者の岡潔をモデルにした映画なんでしょうか?なんかそんな気がしたんですが(ってまるっきり岡さんを知らないんですが。かかってこんかい、の岡八郎さんはよく知ってますが(笑)。
こちらは、随所に笑っちまう仕掛けがほどこされていて、古めかしいといやぁ古めかしいんですが、誰でもがよくわかる笑いで、それもなんだかほのぼのとする笑いで、見終わった後、ほっとする映画でした。
あの子役、「赤ひげ」「どですかでん」の子が、ボクシングをやろうと、打ち合いのまねをするときに、思わず「おっ」と声を出しちゃうほど偶然、笠智衆のアタマあたり(もうどこか忘れちゃってる)にパンチが当たった気がしたんですが、なんか痛そうん気がして、、、大丈夫だったんでしょうか?
こちらも岩下志麻がかわゆくてよかったっす。
あっけなく、おしまい。