SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

いい白背

いつものように古本屋。ここは、文庫のあいうえお順のケツから見ていく。
か行で「ん?」となる。
少し、お、え、う、あたりまでいって、またその「ん?」となったところへと歩と視線を戻すと、やっぱり「ん?」となった。
それが左の写真、片岡義男の角川文庫である。
ね、「ん?」となるでしょ……何がって、あの何十冊も出た義男ちゃんの文庫とちょっと違うでしょ。
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はい、そうです、背が白いんですね。もう十分といっていいぐらい見てきた片岡義男の角川文庫の背ですが、皆さんもご存じのように、赤背に白抜きの文字が並んでるのが当たり前だったでしょ、ね? それが、これ、白背にスミ文字なんスよね。それも「スターダスト・ハイウェイ」と「スローなブギにしてくれ」の書体も大きさも統一されてない。方や明朝で方やゴシックでチトでかい。なんか妙で「ん?」となっちゃうでしょ。
安かったんで早速購入(笑)。
ネットで何かわかるかな、と調べてみるも、やっぱりきちんとしたことはわからない。ま、でも文庫化された当初は、この2冊とあと3冊ぐらいが白背だったらしい、あくまでもらしいの世界ですが、そうらしいです。
なもんだから、また他の白背探しの旅に出ねばならない羽目になりました、って、昔は、レコードなんかもそうですが、そんな探し物を求めて、いろんなとこに出かけたけれど、もうそんな元気もお金もないんで、どっか手の届くところで見かけたらというところですが。
そんじゃ、たま。